2009年5月19日火曜日

ひとりひとりの気持ち「関数ドミノ/イキウメ」@赤坂レッドシアター

軽いSFミステリーな感じが本当に世の中流行ってる。

誰に聞いても東野圭吾が好き!みたいな風潮。

ちょっとした超常現象があって、

そこに意外などんでん返しがあって、それを待つ。

話はすごくよく出来てる。

ドミノって、何かを望んだら、自然と世の中が動いて

その人の希望どうりのことが起こる人のこと。

ヒトラーとかもそんな人で、権力を手にするまで

何一つ非合法なことなんかしていないと

舞台中に高らかに語られたりする。日本って平和。

で、日本って平等で自由なのね、病的に。

話の筋とは別にひとりひとりの人生の方が

よっぽど気になってしまうのが最近のこの手の

舞台の残念なところ。

いかに謎解きを鮮やかに見せるかに集中していくと

どうも、ひとりひとりの人生が置き去りになる。

しかたないことかもしれないけれど、惜しい。

人が超常現象に出逢ったときに、狂っていく、

寄りかかっていく、そんなキモチの弱さが端的に

一気に描かれていて、怖かった。

周りをみてばかりいると、どうしても忘れる

自分自身の核みたいなものがある。

最終的に周りのことしか語らないのは

あまりにも悲しいし、生きている実感がなくなって

そんな人が大挙して出ている舞台に

まさに今の時代を感じたりするものだ。

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