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2010年4月21日水曜日

3Dということは「アバター」

とにかく最初は、2D時代の名作という名作を

サンプリングしてしまえということだと思った。

そして、それに気づき、ちゃんと実行し、当てた。

だって、映画史のベスト版のようなもので

切り取る画切り取る画、最強みたいな感じだから。

もはや、オリジナルとかにこだわらず、

いいものはいいじゃないか、みんなの知恵が

結集してればいいじゃないか。おそらくそんなテンション。

意識しているのかしていないのかは定かではないが

意識している方がよっぽど恐ろしく偉大だと思う。

すでに存在する名作クリップの数々が集まることで

そこに生み出されるハーモニーみたいなものが

すさまじいグルーブを生み出すことは

音楽では当たり前になりつつあったけど

文章とか映像だとまだまだオリジナル神話が根強い。

そうじゃないよ、と。いい画はいい画だし、みんな見たいのって

こういうことだよねという潔さ。

そこにひどくココロを打たれた。

話も特に、おお!斬新なんて一個も思わない感じなのに

映像体験として新鮮なのは本当に素晴らしいなあ。

いちいち手前のものをなめていくアングルが多いのは仕方ないか。

なにせ飛び出してくることなんかよりも奥行きが勝負だから

(そんなに画面に向かって何かが頻繁に飛び出してくるのなんか

シーンを考えるだけでも難しいと思う)

仕方なしそうなのだろう。うざいほどに手前を植物が通り過ぎていった。

2010年3月4日木曜日

超エリート国家公務員集団「パリ・オペラ座のすべて」@ル・シネマ

1年の人件費は160億円だって。

みんな国家公務員で、ちゃんと身分保障。

それで、中で必死に戦ってる。美しいものを作るために。

いやあ、志高くてよいなあ、やはり、それをちゃんと許す

市民も本当に偉い。あれは、守りたいって思うのかな?

日本だと、すぐ生活と関係ないとか言って文句が出て

お金出なくなったりするもんなあ。

それにしても、ダンサーたちのリアルな、飾られない鍛錬がよい。

地味で地味で。だけど、そこからしか生まれないキレとか

ちゃんと見え隠れして、調子いいやつとか悪いやつとかも

残酷に隣り合わせで、生きていかななくちゃいけなくて

そういう本当のガラスの仮面的世界が切り取られていて

ドキドキする。

紙一枚で次の仕事があるかないか分かったり

家柄とか関係なく、その人自身が作った人間関係と実力が

生きる糧を得るかどうかをキワキワで決めたりと

ドロドロの現実を見て取れる。

働いてる人がみんなクセがあって、めんどくさいんだけど、

誇りがあってよかったなあ。

営業みたいな人も「それはオペラ座ではない!」とか

言い出して、外の人にごねまくったり。

愛を感じるなあ、そういう瞬間。

監督は周りから気配を察知されないように

カメラマンと独自のサインを作って撮影したそうで。

覚えておこう。

2010年2月3日水曜日

竹内結子の抜けたところ「なくもんか」

主人公はハムカツ屋で、

もうそれはそれはハムカツ一筋で、

何も見えていないようでいて、

実は、そんな人ほどしっかりと先に

つながった生き方をしていたりするところが

本当によかったなあと思った。

話の筋とか大筋は分かっちゃってるけど

そんなことよりも大枠なところで

与えられた人生をきちんと生きようとするところは

なんだか今っぽいんだろう。

しかも愚痴とか言わずに、コツコツと仕方なく。

さして、夢を語ることなく、ある現実をただただ生きていく。

現在って、どうなの?

それにしても、長らくのお気に入りな

竹内結子の可愛さは何か?

憑き物が落ちるのかなあ、広末もこの人も。

スッとヒヤリとするキレイさが、際立ってくるものだ。

離婚とかすると役にリアリティが増すとか

いうけれど、そんなことはたぶんまるでどうでもよくて

心持ちで度胸がすわる分、波立つ部分なく、

凛として美しかったりするのだろう。

何がすっとおちるのか?男子としては気になるところだ。

整形して、竹内結子並みになるデブの女子って

いそうもないと思うけど、実際にいるのが世の中。

芸能人だってみな、おそろしい変貌を遂げていくものだ。

おそるべし、現代技術。

2009年12月15日火曜日

見続けること「ハリーポッターと謎のプリンス」

なんか、もう面白いとか面白くないとか

超越し始めているハリーポッター。

普通に成長していく主人公たちのリアルライフも

同じように思春期を通り過ぎ、なんだか恋の揺らぎも

使命感とか運命とかへの抗いも見事に画面に焼き付いていて

本当に楽しめる。

ハーマイオニーは相変わらずポッターに気持ちを

伝えず、その嫉妬っぷりはいい感じにイライラ。

可愛くなった可愛くなった、エマ・ワトソン。

リアルライフも賢くて、よいなあ、こういう同時進行。

やらなくちゃいけないことが決まっている若者たちが

その事態そのものにいらだちとか迷いとか感じるのは

役者たちがこのシリーズを全うしなくちゃいけないことにも

重なって、ムダに思い入れてしまう。

ダンブルドアの圧倒的な力に老いを感じ始めるあたりも

人生の憂いがあって、深い時間の流れがぐっとくる。

どんどんトーンが暗くなるシリーズ。

果たして、どす黒い結末は、映画でどのように描かれるのか?

楽しみだ。

2009年10月31日土曜日

泣けるっていうけどさ「サマーウォーズ」

泣けはしなかった。

でも、クリエイティブな人たちは好きな人が

すごく多くて、ちょっとはっきりは言えない感じ。

ダメでしたとは。

ネット空間と現実とのあり方をすごくうまく行き来してて

とか言われてたんだけど、そうかあと言う気もして、

むしろ、やっぱり現実の気持ちが浅く思えてしまった。

人間がペラペラな感じ?

どうも、時をかける少女(アニメ版)もそうだったけど、

そんなに人間の気持ちがコロコロ変わりすぎるのが

どうも苦手。芯がない気がしちゃう。

そんなんで、寝返るか?とか。

そんなんで、応援する気になるか?とか。

キーパーソンのおばあちゃんはあっけなく死んじゃうし。

それを乗り越えるきっかけが、事件と密接に関わりすぎてて

引く感じ。そのさじ加減が合わないんだと思う。

思い切りべたな方がまだ、すがすがしい。

ちょっとサブカルなかっこよさ残すんなら、

思い切り魂売り飛ばして欲しい。そう思った。

でも、映画館は満員だし、泣いたと言う大人は多いし。

なにせ知識人の評判がいい。たぶん、あれだ。

安心して褒めることが出来るんだな。

と、少しひねくれて思ったりもした。

2009年9月16日水曜日

泣け!これで泣け!「ROOKIES」

がむしゃらにやってるのを見て

心に響くことがある。

学園祭とかそうだった。さしてうまくないのに

なんか必死にぶつかっているのを見て

胸が熱くなったりする。

そういう類の映画だと思う。

画も別に凄まじいわけでもなく

ストーリーも先なんか全部予定調和で決まってるけど

そのとおりになっていくさまを、ぐっと見る。

はい!スイッチを入れてねというところで

これでもか、これでもかと単調なほどにテーマが

なりまくる。でも、それがキモチいい。

そんなテンションを支えているのは、きっと役者たちの想い。

みんなみんなどうしようもなく、この作品を愛しているんだと。

今の彼らに出来るすべてをぶつけて、ここにいるんだと。

そういうのって、学生演劇とかもそうだよなあ。

なんか、全力でできること何もかもやるっていう。

計算して出来ない分、無我夢中でやって、

結果、変な形でブレイクスルーしたりするんだよなあ。

あとビックリしたのは、前にいた女子が

本気で映画の野球を応援していたこと。

そんなにどきどきできないだろう?と思ったら

ほんとにヒット打ったら、キャーとかいって手をたたいてた。

脚本なのになあ、わからん。ああいう女子。

エロイ話から深い話のギャップ「愛を読む人」

なんかPRはエロイ話っぽい押しだった。

頭よわい30代の女性がインテリ10代の男性に

セックスを教える代償に毎晩毎晩、本を読んでもらうという。

なんだ、その千夜一夜。

まあ、ここまでの設定を聞けば、もう直球エロ映画。

と思って身構えてみていたら、とんでもなく深い話に

なっていく。そんなのありというほどに。

PRは間違ったんじゃないか?

これは、感動涙のストーリーで、たぶん日本人は

そっちの方が好きなんだぞ。たぶん。

後半に入って、時代に巻き込まれる2人の話になり

女性の方はホロコーストの実行犯として戦後つかまって…

という信じられない展開に。ええ!大河ロマン?

で、もともと字が読めなかった彼女が、

かつて彼に聞いた話の本を、必死に繰りながら

文字を覚えて、最後の最後にその文字でラブレターを

書くという、壮絶な50年史。

だった気がする。そういう感じで心に刻まれた。

いやあ、振り幅ってすごい。なんか複雑な気持ちになった。

泣いていいのか?なんなのか?

熱気とはこういうことか「エヴァンゲリオン 破」

もうだいぶ、ブログも停滞。

でも、停滞しても、ちょいちょい書くと

結構あとで読んだりするから、がんばって食らいつく。

もう7月のことでかなりうろ覚えなんだけど

この映画の不思議なところは中身よりも

圧倒的に映画館の雰囲気を覚えているところ。

新宿のミラノ座に見に行ったんだけど

あの巨大な映画館がびっしり。しかもほぼ同世代。

10代最後から30代くらいがどっさり。

青年会とかの寄り合いみたいな空気。

しかも、みんなはじまる前からエヴァ雑学を

喋りまくってる。右も左も後ろも前も。

そして、終わると衝撃のカーテンコール。

日本で映画館で舞台挨拶もなく自然に

カーテンコールの拍手が沸くのってはじめて体験。

熱。もう盲目なまでの熱。

中身はエヴァらしい混沌さはなくて、

ちゃんと整理された感情で作られているので

なんかあの頃見た斬新な多重人格ぽい売りは

失われている気がしたけど、その分、

普通の見世物としてのクオリティは高いと思った。

画もよく動くし、カメラワークの奥行きとか

アニメでしかできないし、アニメとは思えないし、

音もがんがん打ちつけてくる。

突然の童謡は、受け止め方微妙だったけど。

まあ、それはいろんなセンスがあるということで。

メガネキャラの女子が出てくるだけど

頭使って生み出されたキャラっぽくて

ぜんぜん魅力的じゃなかった。

あれ、必要だったのかなあ。

2009年6月19日金曜日

神がかり榮倉奈々「余命1カ月の花嫁」

もともと、かなり好きなんだけど、榮倉奈々。

にしても、まあすごい。神がかり。

棒読みなとこもあるんだけど、そこすら、

今の若い子ってこういうしゃべりの子いるなあと

思わせてしまうなりきり具合。

目線の揺らぎ方とかふと立ち止まる瞬間とかの

按配がほんとうに絶妙で、順撮りにしたらしい現場の

作戦がびたりとはまった見事な若者おお化けムービー。

たまにあるんだよなあ、こういうポテンシャルを全部

使い切った感じに仕上がる、若者キャスト映画。

中身はドキュメンタリーでもおなじみで

タイトルもそのものずばりなので、まあ号泣。

よく泣いた。顔洗えるくらい泣いた。

もう榮倉奈々が笑うだけで泣けてくるし、

柄本明がケーキ食べてるだけで涙がどばっと出るし、

瑛太とふたりで自転車乗ってたりするだけで

切なくておいおい泣いた。

ここからは記憶メモ。

切った手術あとを確認するシーンも

将来のお嫁さんに悪いよというシーンも

そのあと、ようやく怖いと泣けてしまうシーンも

沖縄で乳がんの手術痕を瑛太に見せるシーンも

ホームビデオにピースするシーンも

ただただただただ涙。

ベタに浸って泣く夜もよい。それでよい。

ただただ泣いてそれでよい。

ひそかに流行るピースサイン。

日常でもこそこそと繰り出している。

そして、明日が来るならを聞くだけで条件反射で

泣ける自分に、おめでたいと感じる。

でも、それでいい。

何も予想外のことはなく「ブッシュ」

まあ、とにかく微妙なそっくりさんショーで

だったら思い切りコメディにしてくれた方が

よかったなあというのが正直なところ。

すごい裏側を暴き立てるでもなく、

誰でもなんとなく透けて見えるブッシュさんの

懐の甘さをきれいにまとめてお届けした映画。

日本だったらテレビの再現になっちゃうような感じで

大スクリーンで見るには、ちょっとどうかと。

知らないこととか別にないし、たぶん選挙戦とのからみで

見ることができたアメリカだと違うんだろうが

そんなものとはまるで関係のない日本で見た

自分としては、うむ、どうしたらよいのかという雰囲気の

ある意味でははっきりとしたプロパガンダ映画。

英語がもっとわかれば、たぶん相槌とかいちいちくだらない

タイミングで「そうだなあ」とか「いいねえ」とか

「それでいっちゃお!」言ってそうで、しかも

そのライトな感じは字幕からは走者一掃されていてガッカリ。

そんな扱いかと思ったのは、ライスさん。

完全なブッシュのイエスマンで、いちいち「いいわねえ」

「そうよね」「わかるわー」といったおばさんリアクション。

横にベッタリ張り付いて歩いてて、こんなシーンばっかりだっけ?

とちょっと恣意的なものをね。感じました。

2009年6月14日日曜日

知識が結びつく「天使と悪魔」

誰もが憧れはするだろうけど

体系的な知識というやつが

なかなか身につかないわたくし。

歴史の流れの中で、街にちりばめられた

様々なヒントを駆使して犯罪をおいかける

ハーバード大教授なんて、ちょっと憧れるわ。

江戸時代の建物とかも本当は似た感じの

迷信にも近い長い歴史の中で信じられている

いい方位とか神さまのあり方とかが活かされている

らしいんだけど、まるで知らない。

街道の作り方とか徳川家の寺の置き方とかは

全部意味があるらしい。(あくまで“らしい”の悲しみ)

すごいテンポでイタリアの街に刻まれた

歴史遺物の意味とかパズルの一致を次々に

発見していき進んでいく、テンポとロケーション。

バチカンの教皇選びが題材なんだけど、

本当に観光以上にすごい場所にぐいぐい入ってて

ロケーションの力強さだけでも相当目が離せない。

ダビンチ・コードに比べると、ほどよい謎加減だったので

割と楽しめた。

2009年5月19日火曜日

おっぱい不足「おっぱいバレー」

何はともあれ、おっぱいが不足しているだろう。

綾瀬はるかさん。

いくらなんでも露出なさすぎだろうと、がっかりする。

生徒が沸きあがるキモチにシンクロできないよ。

このおっぱい具合では。

はじめて生徒たちの前に出るところも

かわいい先生ではあるものの、

ちょっとHな先生感はまったくなく、

だからこそ妄想できるのだという向きもあるだろうが

中学生ってそういうもんじゃないだろうと。

もっと直接的だろうと。エロの感じ方が。

最初くらい、ちょっと薄手の、バストを感じるもので

なければ、どうにもならないのではと思ってしまう。

ヤッターマンの深田恭子もラフの長澤まさみも

そこらへんは映画のニーズわかって、ちゃんと

こなしてきたはずなのに、なぜ守る、綾瀬はるか。

そして、本当に感情の機微が薄い役で、

表情に動きをつけるのが難しい脚本だったのだけれど

もうその難しさに完全に置いていかれて

うむむという感じだった。どの瞬間も3つくらいは

別々なキモチがあるからなあ。

ただし、かわいいという意味では最近の

綾瀬はるかは本当に神がかっていて、

もう手に負えないほどにかわいいから

それを愛でる意味ではちゃんとしてる映画だ。

2009年4月16日木曜日

やりとりの面白さって「罪とか罰とか」

ケラの監督作。どのくらいアングルとかの決め方まで

関わっているのか分からないけれど、

ホンは面白いに違いないと思うシーンは結構あって

どこ見てもいい舞台ならもっとゆるく笑いになったのに・・・

と映像になるときのやりとりを表現することの難しさを思う。

もうカット割った時点でなにもかもが分かっちゃうから

そこでこんなこと言っちゃう?

この状況で、そんなことする?

的な意外な展開というような部分がばれていっちゃう惜しさ。

見ないと気づかないんだよなあ、客観的な部分って。

あとはシチュエーションが変わっているのに

その変なセットが作りきれていないのは切ない。

なら、普通のシーンでやっても十分面白かったと思うのに

不思議な署長室みたいなのとか結構悲しい追いつかなさが

あらわになっていて、つらめだった。

成海璃子はちゃんとしてるなあ、コメディもできそうで、

もっともっとはつらつとしてくるととたんにいいと思う。

まだまだしっとりタッチで収まっているので。

2009年4月9日木曜日

ハワイでうまい飯「ホノカア・ボーイ」

もう、そんなものでだまされない。

と思ったんだけど、結構女性がどっと入ってて驚く。

まだまだここなんだな、本当は・・・と反省。

フジテレビのオオバコ映画以外のミニシアター路線。

なんだろう?いい意味でも悪い意味でも隠せないバブル世代。

外国を特別に見て、癒されちゃうハワイに的な考え。

そんなこともないと思うんだけど、日本でも外国でも敷居がない。

おいしいご飯は高山みなみさんらしい。

おいしいご飯をありがたがって見るのも

できれば勘弁して欲しい。もうそれはテレビでいいじゃないか。

お金払ったら、おいしそうなご飯とかよりも違うものがみたい。

正直な話、ご飯はごまかしだろう。そこそこのお金で撮れるし。

ハワイの日本人老人コミュニティに若者が交わる・・・

うーん。どうにもこのまったりについていけない。

みんな、変な癒しにはまってる気がする。

無毒なものは逆に危ないと思うんだけど、精神衛生上。

2009年4月4日土曜日

息子とみる「ヤッターマン」

2時間耐えられるか?と思ったが

なんのなんの、食い入るように見る息子。

そして、日本人はシャイだというが、そんなのは後天性。

インド人みたいに声出しながら、盛り上がる。

そして、何より唄う。結構なボリュームで。

ガンガン唄う。ヤッターマンの唄って結構節回しが民謡っぽいから

2歳とかが唄うとくだらなくて、よい。

映画自体はずっとよく出来たパロディを見ている感じで

元ネタを知っている人は終始楽しめる。

ずっと裏笑いで、ゲラゲラ。

ああ、あのシーンがこんなアレンジに。ゲラゲラ。

ギャグも、あえてクラシックなままで、こなしてあってゲラゲラ。

そして、深田恭子の状態がすさまじくいい。

あんなに状態のいいフカキョンは、この先見れないかもしれない。

神様、もう一度だけの時に思った、この娘性能いいなあという感覚が

鮮やかによみがえる。

監督の愛情も、圧倒的にフカキョンをなめまわすように、過剰でよい。

息子のくだらなリアクション第一位は、

フカキョンと桜井翔のキスシーン。

わざわざ振り返って、キスしちゃったよ!と報告してた。

ほんと、どうでもよく、素晴らしい。

2009年3月12日木曜日

自分の命を投げ打って「7つのおくりもの」

この話は、なんだろう?ハートウオームな話なのか?

そもそもプライベートを様々な形でチェックされて

品定めされたうえで、ある贈り物をされるというシステムというか

主人公の思いつきもどうなんだろう?

まあ、書いちゃうと、

自分の命を投げ打って、他の人に自分の身体をあげるんだけど

勝手によくわからない人にあげるのも嫌だから

身元調査を自分自身でやって、自分のお眼鏡にかなった人にだけ

臓器をあげるという、なんともなんともな話。

しかも、自殺して。

しかも、その動機が自分が運転ミスをして婚約者を殺してしまったから。

どうなの?背負わないで、そんな人生を歩もうとする感じ。

あと、相手を徹底的に調査するっていうのも微妙。

どれだけ偉いんだと。人間を値踏みするのって、どうなんだ?

なんか気分の悪い話だった。

2009年3月6日金曜日

アンシンメトリー「ハルフウエイ」

若い男の子で

もてる髪はアンシンメトリーで3Dな感じなのね。

と改めて思ったこの作品。北川悦吏子脚本&監督。

といいつつ、裏で岩井俊二がロケーションも画角も

きっと決めているに違いないと勘づく作品。

プロデューサーらしいんだけど、矢面に立たず戦う術だな。

北海道が舞台なんだけど、もう完全に画が多摩川で

地方を知らんなあとつくづく思う。根が都会。

なんか川べりの抜けがよすぎるんだな。

地方の川べりは、ミスチルのPVみたいにすがすがしくなんか

ないのだ、絶対に。

もっとどうしようもないじとっとした感じがそこにあるんだなあ。

でも、あれは地方出身じゃないと分からない

抜け出せない様相なのよ。

びっくりするくらい途中で終わるからハルフウエイなのか?

ハーフウエイをハルフウエイと間違える受験勉強のシーンに

ちょっとくだらない怒りを覚える。まあ、軽く。

ひたすらに彼氏にからむ北乃きいが思いのほかよい。

なんか適当で、フラフラしてて、でも不良じゃなくて。

その温度、今だなあと。

2009年3月4日水曜日

中年の諦めない悲哀「少年メリケンサック」

宮崎あおいは、まあ何やってもかわいいんだけど

さすがに心動くところはなく、常に悪ふざけ。

まあ、悪ぶる女子もカワイイんだけど、そこまで。

やはり、大人計画の遺伝子はなかなか受け継がれることもない。

あの世界感をポップとともにお届けできる役者陣って

ある意味すさまじい選民機能だなあと思う。

何よりも思ったのは、いつまでも夢追ってても

本人たちとは関係なく残酷に時間は流れてることの切ない中年。

パンクバンド3人のどうしようもない力の入り込みと

空回りっぷりと夢なんか叶うわけないというリアルと。

そのなかで、少しだけ道がひらけるけど

それはエンターテイメントとしてははるかに飛距離が足りない幸せで

そこでよしとしようよとはっきりと現実を思うクドカンの

ふわふわしない根っこの強さとか非情さを感じた。

まあ、話としての面白さとかよりは瞬発力をただただ楽しむ

ショートムービーなので体調よくないと連戦連敗。

笑わないとセンスないもの、みたいな変な空気がよくなくて

終わった後のまわりの最初に何いうかみたいなせめぎあいが

気持ちの悪い感じだった。

2009年2月12日木曜日

人入ってる!!「20世紀少年〜第2章最後の希望」

何はともあれ、混んでて驚く。やっぱり人気あるなあ。

伝われという熱があるんだよねえ、マンガたち。

見習わねば。と日々思いながらじっと画面を見る。

本当に徹底して原作世界を作り上げる様に感心する。

意外と出来そうで出来ないよ、タッチまでそろえていくのは。

カット割りもコマ割りに忠実にとかいうけど、そんな単純じゃない。

音(特にSE)とかテンポ(本当にあり得ないアングルにグイッといく)とか

非凡だなあ、どう考えてもとうなる。

単純にその画と音を楽しみに行けば、きっと損することはない類。

映画として元とれるかは別だけど。人生は揺らさない。

でも、そういうもあっていいじゃんと思う。

お金かけた壮大な息抜きもあっていい。

大スクリーンで木南さんが動いてて、甘酸っぱい気持ちになる。

不幸の法則という番組でさんざん一緒にドラマ撮ったからなあ。

みんな、がんばってる。前向いて。

微速前進だけど、確実にステージは広く大きくなってて、感慨深い。

力が入る。力を入れよう。

2009年2月11日水曜日

大丈夫じゃない力「大丈夫であるように〜cocco終わらない旅」

編集の怖さばかりを感じる仕上がり。

明らかに見て取れる作為とドキュメントに見せる力量に

やらせとか分からなくする意味ではこういう仕上がりの方が

よっぽど罪だと思う。バラエティ番組のやらせなんか甘い。

人格が神格化されていて居心地が悪い。そんなにいいことばっかな

はずがないじゃんと思ってたら、最後の最後に「拒食症で入院」って

それで今までのコントロールされてきた世界にリアルを持ち込もうって

ずるすぎねえかと妙に感心したりした。手法としてはすごい。

ずるいけど。

女子が勝手に世界背負う感じは巫女さんとかのシャーマンが

昔からその代表でいて、魔女なんかもその類で、生命の源に触れている分

その力にリアリティがあるんだろうなあと思う。

今のロックミュージシャンって、人を自分の言葉で熱狂させて、

そこに音楽がついていて、常人には理解されにくい格好をしていてと

今までの歴史における神がかる人の姿をよく表しているらしい。

その力を利用してお金をもうける感じのことも、ある意味宗教団体と

変わらない、後ろにいる大人たちの気配。

ピュアには泣けない、そんな感じ。

なにせcoccoはやせ過ぎで、かすかに映る唇の震えがリアルに

やばかった。