東京オペラシティアートギャラリーの若手紹介プロジェクトは
意外と外さない。というか趣味が合うらしい。
結構いいなあ、この人。欲しいなあと思うことが多くて、
高木紗恵子さんとかもここでやっている。
たぶん結構自然光が入って明るい通路みたいな空間なので
自分自身が好きな色が出やすいんだと思う。
明るくてぱっとして、それでいてべたべたしない、
さらっとぱきっとした、気持ちを押し出す色たち。
今回の阿部さんは、単色の小さなブロックをたくさん
配置して、離れてみるととあるぼんやりした景色が
浮かび上がってくるという色彩分割みたいな考え方を
現代版でやっている人。(だと思う)
まあ、この人の今まで作ってきたものを全部見たわけでは
ないけれども、ほどよい今の距離感だなあと思って
面白かった。
思い出せないわけでもないけれど、
はっきりと思い出せるわけでもない、
そんな大切な時間とか仲間とかの瞬間が頭の中であいまいに
積み上げられていく。で、暗く沈まない。
ぼんやりはしているものの、間違いなくそのものとして光る。
思い出と呼ばれるものの、そのよさ。
見えないから暗くなるのではなく、ちょっとした瞬間を
つないでいくだけでも結構明るい空間が光っている。
人生は誰にとっても捨てたもんじゃないと思わせてくれる
毎日のワンシーンから抽出した色たち。
時間はいつも光っていて、何かの景色をぼんやりと
とどめながら、あのシーンにもかのシーンにも見える
リアルな思い出を違った形で体感できる絵だった。
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