2008年5月11日日曜日

二度見「マイブルーベリーナイツ

だいぶ前に見て、旅が走り出す前に寝ちゃって

今回、再チャレンジ。でも、さして変わらずの印象。

でも、本当に、ウオン・カーウエイは二人を描くのが

上手というか、気持ち悪いほど甘ったるいなあと。

男同士でも女同士でも、どちらにしても妙に

甘い、甘すぎる。

あとは、光のキラキラが得意だし、すごいお気に入り。

ネオンとかの現代感のフィット感が極めて高い。

まあ、話としては、うだうだうだうだと

恋愛に傷ついたとか傷ついてないとか言い続ける感じ。

進んでいるだか、進んでいないんだか。

気持ちの進歩はまったくない。旅の距離だけはどんどん出て行くけど。

会話のオシャレ度はさらに高まっていくけど。

現実はまるで、ダメなまま。

そんな風に裏楽しみが出来る状況じゃないと

なかなか最後までついていけない。

カラダのコンディションがすごい大事だ。

日常で、ウオン語を使いながら会話する奴がいたら

本当にイライラすると思う。

そんなほど、甘ったるいのだなあ。そこ楽しむ。

2008年5月9日金曜日

「パフューム」情熱大陸風弐



その続き。
ちょっとぐっとくる。
すごいな、情熱大陸。はかせたろう。
音だけでぽくみえる。

「パフューム」情熱大陸風壱



一気にあふれたパフューム素材集まっちゃう。
ノーナレーションできっちりと。
すごい世の中だ。
みんなの頭から映像が流れ出している。
編集手法を越えた先には
熱意がある。

勢いある女子は、いいなあ。
やはり。

セットでまとめてグイッと「ルオーとマティス」

ルオーってまったくはまったことがなくて、

名前聞いても触手は動かないのだけれど、

今回はマティスとセットで見てみようという

企画なので、行ってみた。

マティスは、もうヴァンスにある教会が素晴らしすぎて、

ものすごいエネルギーをもらった自分的なパワースポットを

作った作家なので、ありがたく見ることにしているのだ。

たとえ、東京で見て輝きを失ってても。

にしても、この展示はものすごくよかった。

アーティストが同じ時代に生きて、共鳴しあうことが

こんなに愉快なことなのかと幸せな気持ちになれる。

あと、版画のセットがともに凄い。

というか、たぶん2セットまとめて見たからだと思うんだけど、

新鮮な響き合いをしていた。

マティスのジャズとルオーのサーカス。

超豪華な絵はがきセットみたいな感じで

確かにどうしようもなくコンプリートしたくなる。

今回で見ると、ルオーの宗教画さえ壮絶にパワーあるように

見えてきて、なんだかびっくりした。

並べ方とか設定って人の感覚をコントロールするもんだ。

2008年5月6日火曜日

核なしエッジなし柴咲あり「少林少女」

なんだか、フニャフニャだ。余裕なのか分からないけど

本当に楽しませてやるっていう気迫が感じられない。

こんな風なの、お客さん好きでしょ、みたいな

たかくくった感じがイライラする。

もっともっとガッチリと楽しませるために

徹底的に頭を使ってほしい。身体も使ってほしい。

なんか全部、妥協というか打算というか

そんなものに満ちている。もうあがってしまったか。

本広さん。

それでも、柴咲コウは可愛いし、

どうやらやっぱりあの手の顔には弱いらしく

まるで眠ることなく見ることができる。

そういう一点だけで、眠気にも打ち勝つ自分が

どうなんだろう?ほんと面白くても寝ちゃうのに。

宣伝したら、入るのかなあ、こんな映画でも。

筋とか無茶苦茶だし、画撮りも支離滅裂だけどねえ。

なめエンターテインメントです。

2008年5月4日日曜日

うまいのは当たり前の先「4月大歌舞伎」

「将軍江戸を去る」
「勧進帳」
「浮かれ心中」
の3本立て

「将軍江戸を去る」はなんか普通のお芝居っぽくて

だったら、普通の現代劇をみたいなあと

シンプルにおもっちゃった。いけないかもしれないが。

歌舞伎気分って大事だと思うんだよなあ。

まだまだ外人な感じで、歌舞伎を見てるので

もうベタベタな歌舞伎がみたいのです。

勧進帳になって、松羽目ものはやはり

おー歌舞伎。

歌舞伎はあんまり見ないので、

普通にうまいなあとか言ってたら、

なんでも配役的にはミスキャストなんだって。

確かに、グイグイくる感じはないなあと

思っていたんだけど、だからといって退屈するわけでもなし。

すごいなあ、地肩が違う感じがした。

たくさんの人の目をくぐってきた下地の強さ。

「浮かれ心中」はとにかく、勘三郎大会。

歌舞伎って人柄とかないんじゃないかって思ってたけど

大偏見。見れば、見るだけ、役者力でまくり。

むしろ、型があるからだろうと思うけど、

それをどんな風にこなすのかに見所たっぷりな予感。

あくまで予感だけど。

もっともっと数を見たいとこだけどねえ。

2008年4月23日水曜日

生きること生きていること「潜水服は蝶の夢をみる」

こんな話。

ジャン=ドミニク(マチュー・アマルリック)は目覚める。
そこは病室。自分が脳梗塞で倒れ、
運び込まれたことを徐々に思い出す。
しかし、自分の言葉が通じない。
その上身体全体も動かない。
唯一、動くのは左眼のまぶただけになっていた。
つい先日までは、人生を謳歌し、
ELLEの編集者として活躍していたドミニク。
看護婦のサンドリーヌが彼の左まぶたが動くのに気づき、
次第に彼の希望は明日へと向かっていく。
そしてある日、編集者のクロードがやってきて、
ドミニクに自伝を書くように勧める――。
奇跡の実話を『バスキア』『夜になるまえに』の俊英、
ジュリアン・シュナーベルが完全映画化した
感動のドキュメント・ロマン。

生きることと生きていることは違うよなあと

しみじみと思う。追い込まれないと、なかなか

人生は開いていかない。だから厄介だ。

100%で生きているって、どういうことなのか?

大事なことってどういうことなのか?

今の自分のすべてを、懸命に生きていくことが

どれだけ価値があることなのか?

頭から生み出される世界の価値をまざまざと

感じることができる。人間は、想いを馳せることが

できるし、できている。本当にありがたい。

この瞬間に、誰かとともにいることの幸せとか

ちょっと前の瞬間に、話しいて笑うことの幸せとか

世の中には、失わないと分からないことが

あまりにも多すぎる。そんなことをいちいち

気づかされる映画だった。

なお切ないのは、自分の人生を語りきったあとに

すぐご本人が亡くなったという事実。

人はなにもかもをやり遂げると、きっと、

よろしくない結果が待っているのだ。

いくつもいくつも、静かな幸せ涙を流す。

ああ、本当に、今、生きているのは、幸せだ。