周りの支えが必要で、その支えを引き寄せることすら
才能なのだなあと唐十郎のドキュメント映画を見て思う。
ドキュメントというにはあまりに恣意的な出来事も
たくさんあるのだけれど、なぜか、ドキュメント部分に
キレイに溶け込む、フシギ。
唐十郎の切れ方もスゴイけど周りの支え方もスゴイ。
子供も唐十郎を「アノ人は天才だ」と言うあたり
ちょっとカルトな香りすらある。
でも、やはり、カルトでなくては特異な世界は
生み出せず、継続できず、人には届かない。
時代を動かした異人は、間違いなくその中に
抑えきれない、言葉にはならない、できない
エネルギーが常にもれ出ていて、なんだか
しんどい。
そうでなければ、ならないクリエイションがあるとしたら
本当にしんどい。
唐組は7年いればいいそうだ。まずは、ベースは知る。
で、その上で自分なりの身の振り方を考える。
7年、毎日毎日浸らないと見えない個の世界を持つ男は
やっぱり偉大だと思った。
ああ。
覚悟。覚悟。なんでも覚悟だ。
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