2008年2月5日火曜日

全身で生きることには「シアトリカル」

周りの支えが必要で、その支えを引き寄せることすら

才能なのだなあと唐十郎のドキュメント映画を見て思う。

ドキュメントというにはあまりに恣意的な出来事も

たくさんあるのだけれど、なぜか、ドキュメント部分に

キレイに溶け込む、フシギ。

唐十郎の切れ方もスゴイけど周りの支え方もスゴイ。

子供も唐十郎を「アノ人は天才だ」と言うあたり

ちょっとカルトな香りすらある。

でも、やはり、カルトでなくては特異な世界は

生み出せず、継続できず、人には届かない。

時代を動かした異人は、間違いなくその中に

抑えきれない、言葉にはならない、できない

エネルギーが常にもれ出ていて、なんだか

しんどい。

そうでなければ、ならないクリエイションがあるとしたら

本当にしんどい。

唐組は7年いればいいそうだ。まずは、ベースは知る。

で、その上で自分なりの身の振り方を考える。

7年、毎日毎日浸らないと見えない個の世界を持つ男は

やっぱり偉大だと思った。

ああ。

覚悟。覚悟。なんでも覚悟だ。