2008年3月18日火曜日

理屈はあとか?「宮島達男/art in you」@水戸芸術館

宮島さんの作品の前に立つと、いつも浮かぶ

不思議な感覚がある。

ひたすらにカウンターが文字になり

お前は生きてるのか?死んでるのか?考えろ!

え?考えているのか?分かっているのか?

ぼーっと立っていないのか?みたいなことを

問いつめられている感覚だ。

個人的には、考えてそのもののスタンスを知ることは

嫌いではないようだけれど、自分の中に積もるものとしては

とにかくビビッドに自分の心の中に届くかどうかが

大事だったりするので、なかなかなじまないのだ。

分かってて、水戸だ。わざわざの、水戸。

なんか、まだ、最初の方の赤色カウンターのやつは

真っ暗な闇に浮かぶカウンターが脳にずんずん来て

いいんだけど、後半になればなるほど不思議なほど

説教くさい。説明先攻。理屈ありき。

そこからしか出発していなくて、しかも

そこを抜け出していない。

概念ってやつをひたすらにひたすらに考え抜いて

美という領域まで行こうと思うのは、本当に

並大抵のことじゃないんだなあとひしひしと思った。

参加型展示に、自分の志望推定日時を打ち込むと

クリックした瞬間にそのタイマーが逆読みをはじめるって

いうのがあったんだけど、意外と自分の志望年齢を

数字で打ち込むというのは、遊びでも抵抗感があって

これは、アートとして機能してると偉そうに思った。

生活に少しでも変化を!

理屈はあとで!全然いい。