江戸時代から祀られている本村という集落の
神社が老朽化したため、杉本博司が設計。
なんかまだまだ白木で新しく、そこに神様?って
感じだったんだけど、いやいや、むしろだからこそ
神様の居場所としてありがたいのだ、と後で思う。
考えてみれば、伊勢神宮とかもいつもいつもフレッシュ。
古いものに神様があるという考え方もあれば、
神様を祀るからこそ、新しくてキレイでよいという
考え方もある。なんか切り立ての樹だから妙に生気があって、
ある意味生々しい。どろっとした妖気。
本殿と地下にある石室をつなぐガラス階段は、
外にいた神様がやすらぐために、石室に入ることが
出来るかのように浮かび上がる。
すごいなあ、ロマンだなあ。神話だなあ。
石室の石とかも、本当に力がある。まさにパワーストーン。
どっかから超巨大な石を運んできて、くりぬいたらしい。
神社の床下にある、そんな石室に、入れるという
ふとどきな企画なのだけれど、細い細いコンクリートトンネルを
抜けると、真っ暗な中に透明な階段を透けて漏れる外明かりが
石室をぼんやりと照らす。そこは神様の居場所。まさに。
なんか、たくさん、たくさん、願った。
これは叶うと思った、リアルに神様を感じた。
で、出るときに、再び驚き。さっきのトンネルが額縁になり
海だけが切り取られている。まさに、リアル海景。
それは、神様の生きた?時代とまったく変わらない景色。
人と切り離された、けがれない世界。
神秘体験をさせていただいた。すさまじい現代アート。
タブーとかないのな。それで体験できるのが本当によい。
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