2008年2月28日木曜日

徹底的に諦めずに「アニー・リーボヴィッツ/レンズの向こうの人生」

仕上がった写真の裏側をたくさん見てみて思うことは

やはり、素晴らしい出来の作品のウラにあるのは、

そのジャンルのあらゆることを知り尽くした「技術」だ。

ということ。

身ひとつで何かを生み出すジャンルとは別に

間違いなく身につけたブレない技術が生み出す

作品もあるのが、今という時代だなあと思う。

本当に、撮っただけじゃない。

セットも、カメラも、その先の画面加工も。

何もかもを見据えた上で、人間と向き合う。

最後は人と人に帰ってくる。

逆に帰ってきているところがこの人の強さなのだと

思う。

イメージを伝えることの難しさを仕事で感じるだけに

そのイメージを揺らぎなく相手にしっかりと簡潔に

伝え続ける強さを思い知った。

にしても、上手に人と向かい、被写体と話し、

自分の仕事に感動し、

自信も持つ代わりに、反省や後悔にもさいなまれ、

何もかもをゴチャゴチャにしながらも前に進み続ける。

素晴らしく、そして、きっと誰にでも出来るのかも。

諦めなければ。