2009年4月4日土曜日

木にアリの巣

発見。さっきから30分以上動きません。

息子とみる「ヤッターマン」

2時間耐えられるか?と思ったが

なんのなんの、食い入るように見る息子。

そして、日本人はシャイだというが、そんなのは後天性。

インド人みたいに声出しながら、盛り上がる。

そして、何より唄う。結構なボリュームで。

ガンガン唄う。ヤッターマンの唄って結構節回しが民謡っぽいから

2歳とかが唄うとくだらなくて、よい。

映画自体はずっとよく出来たパロディを見ている感じで

元ネタを知っている人は終始楽しめる。

ずっと裏笑いで、ゲラゲラ。

ああ、あのシーンがこんなアレンジに。ゲラゲラ。

ギャグも、あえてクラシックなままで、こなしてあってゲラゲラ。

そして、深田恭子の状態がすさまじくいい。

あんなに状態のいいフカキョンは、この先見れないかもしれない。

神様、もう一度だけの時に思った、この娘性能いいなあという感覚が

鮮やかによみがえる。

監督の愛情も、圧倒的にフカキョンをなめまわすように、過剰でよい。

息子のくだらなリアクション第一位は、

フカキョンと桜井翔のキスシーン。

わざわざ振り返って、キスしちゃったよ!と報告してた。

ほんと、どうでもよく、素晴らしい。

みんなが自分の人生を「孤宿の人/宮部みゆき」

大きな渦に巻き込まれながらも、

結局は自分の身の回りですべてが進み、

見える範囲の人たちに助けられ、

本人も分からないうちに少しづつ大きくなっていく。

そんなことを感じられる本だった。

実際に起こっていることとは全く違う次元で

人間の成長って起こっているのね。

江戸時代の話で、江戸から偉い人が流されてくると

いう設定で話がはじまるんだけど、

なるほどなあと思ったのは、悪いことが起こったときに

何かひとつ原因があると、もう何もかもがひとつの原因に

結びついていくということ。

江戸の罪人が、厄を運んできた、あいつは鬼だみたいな

噂が流れて、たまたま起こるいろんな災難がすべて

そのお偉いさんのせいになる。

でも、よく考えてみると、そんなことないんだよなあ。

悪いことって前からあったし、たまたま重なっても

次には実は毎回、新しい時間が流れるわけだし。

そんな負の連鎖の中でも、人が前に向かって変わっていき、

新鮮な人間関係が生まれていくという面白さがあった。