2007年11月23日金曜日

理屈工夫以外「六本木クロッシング」@森美術館

ああ、そういうことに気付いたんだ!

みたいなモノもたくさんあって

何でもありなだけに、本当に「うつくしい」ということは

難しい世の中なのだなあと

ひりひりと感じる展覧会だった。

豊穣とはこういうことをいうのかもしれない。

もう腐乱に近いほどの。

東京とはなんぞや?

一切の解釈を許さない「個人の宇宙」そのものが

次々に現れて、世の中の「美」を切り取るとは

はるかに離れた作品の数々。

もう普通に自然とか愛せなくなってしまったのか?人間。

そんな感じに不安になるほどの、思い込み方。

大変だよ。

あんな世界に入り込んだら。

まっとうに美しいことがすっかりやりつくされた後の

ブレイクスルーは一体どこから起こるのか?

その気配は、感じないのが、

ちょっとばかしの不安だ。

誰もの心がもだえるほどの、

「美しい」というシンプルな感情は、

もう生み出すこと自体、必要とされていないのか?

気になったのは以下の4人。

春木さんは写真の方。

(なんか空間を引き裂く光の裂け目が気になった)

だんとつナンバーワンは榎忠。

すげえ。なんか世の中を美しく作り直す感じ、グッとくる。

名和晃平
春木麻衣子
岩崎貴宏
榎忠