ちょっとお勉強的に、きちんと中国の現代美術の流れを
ざっくり見ることができたんだけど、
ぐいぐいくる楽しみはいまいち。
でも、とにかく何かを切り開こうとかいうパワーは
すごいんだなあ、あの国の人々は。次を向く力が。
圧倒的に面白かったのは、Sun Yuan+Peng Yuの
「老人ホーム」という作品。
まあ、すごい。世界各国の老人たちが車いすに乗って
気を失ったまま、部屋をただ動いている。
老人たちは気を失ったかのようで、部屋には
モーターの音ばかりが響いている。これは、体感しないと
分からない怖さ、寂しさ、はかなさがある。
ヴィデオ系の作品は、変な怒りに満ちている。
で、怒りの先は笑いにつながってたりして、
日本で見ると、何かもうコントだったりする。
たくさんの魚と一緒に、自分の身体を天井から
逆さ吊りにしたり(文にするのは難しい)
きたない公衆便所に裸で入って、からだに
ハエがたかろうが何しようが、座ってみたり。
単純に心ひかれるほど、美しいものはなかったけれど
その前の何かの本質をつかもうとする、
新しい「美」を目指す形が明確にある国なのだなあ。
中国。急速にコンテポラリーを吸収しようとするから。
Zhang Xiaogang/手記
Ma Liuming/Fish child
Zhang Huan/12㎡
Yang Zhenzhon/ I Will Die
Cao Fei /Hip Hop Guangzhou
Xu Zhen /The Last Few Mosquitoes
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