2008年9月2日火曜日

時間軸「アヴァンギャルド・チャイナ」@国立新美術館

ちょっとお勉強的に、きちんと中国の現代美術の流れを

ざっくり見ることができたんだけど、

ぐいぐいくる楽しみはいまいち。

でも、とにかく何かを切り開こうとかいうパワーは

すごいんだなあ、あの国の人々は。次を向く力が。

圧倒的に面白かったのは、Sun Yuan+Peng Yuの

「老人ホーム」という作品。

まあ、すごい。世界各国の老人たちが車いすに乗って

気を失ったまま、部屋をただ動いている。

老人たちは気を失ったかのようで、部屋には

モーターの音ばかりが響いている。これは、体感しないと

分からない怖さ、寂しさ、はかなさがある。

ヴィデオ系の作品は、変な怒りに満ちている。

で、怒りの先は笑いにつながってたりして、

日本で見ると、何かもうコントだったりする。

たくさんの魚と一緒に、自分の身体を天井から

逆さ吊りにしたり(文にするのは難しい)

きたない公衆便所に裸で入って、からだに

ハエがたかろうが何しようが、座ってみたり。

単純に心ひかれるほど、美しいものはなかったけれど

その前の何かの本質をつかもうとする、

新しい「美」を目指す形が明確にある国なのだなあ。

中国。急速にコンテポラリーを吸収しようとするから。

Zhang Xiaogang/手記
Ma Liuming/Fish child
Zhang Huan/12㎡
Yang Zhenzhon/ I Will Die
Cao Fei /Hip Hop Guangzhou
Xu Zhen /The Last Few Mosquitoes

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