2008年6月5日木曜日

刺さるんだけど「THE SHAMPOO HAT『立川ドライブ』」@シアタートラム

人生は変えないお芝居はたくさんあって

とってもいいお芝居だったんだけど、なんかそういう感じ。

でも、少しでも人生に隙間を与えるキッカケを与えて欲しい、お芝居には。

というか、芸術と名のつくものには。

芸術ではなくて、芸能だと割り切るならば、もっともっとシンプルに

楽しませて欲しい。想いとかもまるごと乗せて、

楽に人生をふるわせてほしい。

また、震わせたい。

なんとなく見ちゃったモノで、日常がずれるきっかけが

テレビにもきっとあって

だから、テレビも面白いのだと日々思う。

そして、まだ見捨てられていないのだと思う。

お芝居にしかできないことを、たくさん夢見ていただけに

もっともっと演劇さんには、

刺激ある舞台を生み出して欲しいのだ。

でも、このお芝居は伝われっていう熱はものすごく感じたし、

その熱をうまく消化している感じで、気持ちにグッときた。

でも、気がふれる以外に、今を語る要素ってないのかなあ。

なんか、もう随分長いこと、作者の中に

そこに気持ちを持っていかれている方々が多くて、

正直、疲れてきてる。

携帯小説の方が、リアルな軽薄さがあって

そこにしっかりつかる人がいればいいのにと思う。

今を生きているカルチャーヒーローがいない。

若手と呼ばれる演劇さんたちに。

古典とかじゃなくて、今を、

見たことない世界として、立ち上げて欲しいなあ。

芸能のヒーローが誕生しないかなあ。芸術に逃げ込まずに。