2009年3月10日火曜日

不思議に景色が見えた時代「原良介展」@東京オペラシティアートギャラリー

子どもの頃は、景色が溶け出して

妙なところにつながっている風に見えたりしたと

思い出した。そんな個展。

森のなかを歩いていると、いつのまにか森の木々と草との

緑がとけあって、なんだかひとつのるつぼになったりして

怖さとか不思議さとか圧倒的に他のものに囲まれる感じが

ポップに描かれていてよかった。

一瞬、高木さんを思い出したけど、空気のキラキラとか

生き物のゆらゆらが高木さんの方が個人的にはぐさっと刺さった。

言い方が悪いけれど、自分にも見える景色はいらないんだなと

個人的に好みなアートが強く提案型であることを感じた。

突然ぽっかりと開くパラレルワールドとか

ぐねぐねとうずまく先にあらわれるもうひとつの現実とか。

いつのどの瞬間を切り取ったりしたものなのかが

なんとなくでも感じることができたら、もっと楽しめたと思う。

いろいろいっても作品は好きなんだけど。