2008年2月21日木曜日

原点「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」

そもそも、僕が美術展というものに通い始めたのは

バーンズ展に来てたロートレックの赤毛のローザに

心奪われたからだった。

いわゆるロートレックの中でも「風俗嬢」を描いた

シリーズがあって、その数々ばかりが

自分の気持ちに刺さることに今回気づく。

たぶん、他の作品が徹底した分析や特徴を

素晴らしいプレゼンテーションに変化させることが

ロートレックのポスターのすごみだったりするのだけれど

風俗嬢シリーズはそっとロートレックが寄り添って

描きとった感じがゾクゾクするのだと思う。

彼自身の風貌を知ったことも大きな理由かもしれない。

同じように歪んだかたちで生き抜くモノ同士しか

つかむことができない何かが絵の中にあるのかも

しれない。

今回もやっぱり「赤毛の女/みづくろい」にグッときた。

なんでだろうなあ?

ロートレックの描く赤毛の女。