そもそも、僕が美術展というものに通い始めたのは
バーンズ展に来てたロートレックの赤毛のローザに
心奪われたからだった。
いわゆるロートレックの中でも「風俗嬢」を描いた
シリーズがあって、その数々ばかりが
自分の気持ちに刺さることに今回気づく。
たぶん、他の作品が徹底した分析や特徴を
素晴らしいプレゼンテーションに変化させることが
ロートレックのポスターのすごみだったりするのだけれど
風俗嬢シリーズはそっとロートレックが寄り添って
描きとった感じがゾクゾクするのだと思う。
彼自身の風貌を知ったことも大きな理由かもしれない。
同じように歪んだかたちで生き抜くモノ同士しか
つかむことができない何かが絵の中にあるのかも
しれない。
今回もやっぱり「赤毛の女/みづくろい」にグッときた。
なんでだろうなあ?
ロートレックの描く赤毛の女。
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