2009年10月18日日曜日

人が住む気配に刻まれる時間「角屋/宮島達男」@直島

当日は豪雨。もう雨雨雨。ザーッと音がすごい。

街中でアート作品をみつけて入る直島。

ほんと突然に出てくるし、町並みに潜んでいる。

素晴らしい。

見つけた古民家に入ると、家の居間に暗い暗いプールが。

その水のなかに沈む、例の1〜9までのデジタルカウンター。

島民の人が、そのテンポをそれぞれに決めたらしい。

めちゃくちゃ早いものから、めちゃくちゃ遅いものまで。

宮島さんの作品って、すごいグッとくる時と

そうじゃない時が激しいんだけど、やっぱりなんとなく

時間軸を人間が分かりやすく感じる時に気持ちに入る。

なんかこの日は雨の音が妙に今の時間を際立たせていて

その今の時間と、今までに刻んできている歴史的な時間を感じた。

しみた。

あとは、たまに水面がゆらりと揺れるのね。意図せずに。

それが、また、人をくらりと翻弄するようで、

命をグラリと揺さぶるようで、普段は見えない時の流れを

意識することが出来た。

生活に潜ませるアート作品は、心に効く。