目がくらむようなキラキラと、
みたこともないような造形のセンス、
うらやましくなるような細部へのこだわりに、
時代を越える人をひきつける力。
まあ、とにかくカルティエのクリエイションのすごさを体感。
バックグランドにある教養とかを感じることが出来るのが
ハイジュエリーのすごみだなあといつも思う。
見た瞬間に、客も作り手も何かのお話を嗅ぎ付けることが
出来る幸せな共犯感。
そんな、ともに何かを仕掛けることができるベーシックな
裏打ちを自分も持ちたいと願い、精進する。
ジュエリーがなぜこんな形になったのかとか
ジュエリーがなぜこの人の手元に渡ったのかとか
ひとつひとつに秘められたお話がまた濃厚で
図録をじっくり読むだけで相当楽しめる。
ワニをカルティエの工房に連れてきて
「早くしないと大きくなるわ」と言い放って、
ワニ型のネックレスを作らせた女性の話とか
家中の宝石をあらいざらいかき集めて、
全部カルティエにリデザインさせたインドのマハラジャの話。
パリの街を飛んだ飛行船乗りが発注したはじめての腕時計話。
超高級なものの裏にある豊かな人生、幸せも不幸も含めて。
にしても、グレース・ケリー超キレイ。
本当に宝石がキレイに見えて、いい展示だった。
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