2009年4月14日火曜日

もてる集客「ルズバンズ/うそつき」@王子小劇場

もう随分、東大系の駒場小空間から

足が遠ざかっているんだけど、たぶんこのへんが

ぎりぎり知ってる「ひょっとこ乱舞」のスピンオフもの。

小人数でおしゃべりするお芝居。

人間性が薄いのかなあ、なんか心にこない。

いいお話なんだけどね、いろんな意味でよく出来てる。

それぞれの生き様を知るわけじゃないけど

やっぱり人の心に何かを突き刺すためには

かなりの荒い人生が必要なんじゃないかとこのごろ思う。

この人いいなあと思うと、変な意味でロクな生き方をしていない。

変な意味じゃなくてではなく、変な意味で。

頭がいい生き方しちゃうと、もう、ダメなんだなあ。

心にひっかからない。傷が残らない。

異常な数のモノを見ると、もう何もかもがどこかで見た既視感があって

あとはそこから、なにが突飛なものなのかをあぶり出す感じで

切ないけれど、もうそこは人間力の勝負で、

タレント芝居に客が入るのも、なんとなく欠けた人が

当たり前のように出てくる保険なんだと最近思う。

別に有名人みたいっていうだけでもないよなあと。

あとは、客席がもてない。これは永遠のテーマだなあ。

もてる客席にするには、何が必要なんだろう?

デートにあれでは誘えない。なんかセンス悪いみたいになっちゃう。

難しい。