意外と自分のセンスに近いと泣けなかったりする不思議。
偶然にも2回見る機会があったんだけど、なかなかねえ。
割といいとこまでいったりもするんだけど、ふとしたところで
気持ちがぐらぐらいくところまで行けなかった。
音とセリフの熱さであおっていくあたりとか、異常なくらい
自分の演出とかぶったりするんだけど、逆にそこに意識いくと
どうにも涙がひいてしまう。もったいない。ああ。もったいない。
個人的には長いおさえたセリフからどんどんもりあがったセリフを
女子に語ってもらうのが、なによりツボっぽいと改めて気がつく。
あとは、高田聖子のこの集団でのすごみ。
劇団で、そのカラーを背負う存在の役者さんがやり続けることの
不自由さと圧倒的なパワーとの狭間でしっかりと立つ、
価値に打たれた。そりゃあ、古田新太も安心だよ。
もちろん古田さんはすさまじいです。ありゃあ、鬼だ。
存在感とかうまさとか、もう常人の域を越えているもの。
かっこよく見えるもの。あれだけかっこよくないのに。
舞台の最たるもんだなあ、あのかっこよさは。
このお芝居も距離が大事だったようで、近い席よりも
ちょっと離れて全体を見れて、集団の騒ぎ立てる感じを
感じることができる方が楽しめる感じだった。不思議だ。
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