2009年10月22日木曜日

本当に神様はいるぞ「護王神社/杉本博司」@直島

江戸時代から祀られている本村という集落の

神社が老朽化したため、杉本博司が設計。

なんかまだまだ白木で新しく、そこに神様?って

感じだったんだけど、いやいや、むしろだからこそ

神様の居場所としてありがたいのだ、と後で思う。

考えてみれば、伊勢神宮とかもいつもいつもフレッシュ。

古いものに神様があるという考え方もあれば、

神様を祀るからこそ、新しくてキレイでよいという

考え方もある。なんか切り立ての樹だから妙に生気があって、

ある意味生々しい。どろっとした妖気。

本殿と地下にある石室をつなぐガラス階段は、

外にいた神様がやすらぐために、石室に入ることが

出来るかのように浮かび上がる。

すごいなあ、ロマンだなあ。神話だなあ。

石室の石とかも、本当に力がある。まさにパワーストーン。

どっかから超巨大な石を運んできて、くりぬいたらしい。

神社の床下にある、そんな石室に、入れるという

ふとどきな企画なのだけれど、細い細いコンクリートトンネルを

抜けると、真っ暗な中に透明な階段を透けて漏れる外明かりが

石室をぼんやりと照らす。そこは神様の居場所。まさに。

なんか、たくさん、たくさん、願った。

これは叶うと思った、リアルに神様を感じた。

で、出るときに、再び驚き。さっきのトンネルが額縁になり

海だけが切り取られている。まさに、リアル海景。

それは、神様の生きた?時代とまったく変わらない景色。

人と切り離された、けがれない世界。

神秘体験をさせていただいた。すさまじい現代アート。

タブーとかないのな。それで体験できるのが本当によい。

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