もともとお寺があった場所に
土地の記憶を失わない形でアートを収める
ハコをつくるというコンセプトで
新しい建物はドカンとある。
ただ、全く土地の記憶がそこから読み取れない。
なんだか、えらそうな感じ。寺って人の気持ちが見えないと。
安藤ですって感じと、そこそこで儲けちゃえみたいな感じと。
あとは、外側が杉かなんかの焼板で作られていて
それは瀬戸内では昔はあった手法なんだそうだけど
あまりねえ、生きていない気が。どうだ?とこれ見よがし。
権力が見えてくるなら、思い切りゴージャスにしてと思う。
庶民のふりとかいらない。
ものすごい雨が降っていて、屋根も雨どいなどなく、
スパッと切り取られていて、すごいリズムで雨だれが起こっていて、
その音は本当に神さまを感じるようなものだった。
雨の音をあんなに心にしみて感じたことはない。
ジェームス・タレルの「Backside of the Moon」という作品が
中にあるんだけど、真っ暗真っ暗の中で目がなれてくると、
ぼんやりと切り取られた世界が見えてきて、
影の中にも光があることを感じることが出来る仕掛け。
哲学だなあ、言い様だなあ。これは。
美しいかといえば、そんなことはないだけど、
確かに体感したことはない感覚で、ありがたい感じがしてしまう。
でも、なあ、微妙。
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