基本的に個人の持ち物と考えると
ものすごい事になっている直島。
まあ、会社が持っているんだけど
実際は福武さんの考えひとつで進んでいく。
いやあ、お金があるってすごい。
なんか、こういう住まいと
一緒になっている建物に来ると、
一段とすごさを感じるなあ。
こんな景色の中に、こんな作品を置きたいなあとか
作ってもらいたいなあとか、そんな妄想の中で
世の中と関わることが出来るなんて、素晴らしすぎる。
どうしても、シマ次郎とかと結びつかないんだけどねえ。
あれを生み出しておきながら、文化事業で
こういうことを押し進める理念もある。
よく生きるって難しい。
作品的にはぐっときたのは、ブルース・ナウマンの
100生きて死ねという作品。
ネオンで100個のフレーズがあって、歌ってから死ねとか
食べてから死ねとかが明滅するというやつ。
コンクリートの無機的な空間にじんわりと光る
ネオンが直島という場所でたたずんでいると
ああ、命って明滅してるんだなあと感傷的になったりする。
都会だと、これもまた違うんだろう。感じ方が。
あとは、そこここにある、須田悦弘の野草。
コンクリートの割れ目にそっと生えている。
目立ちたいのか?目立ちたくないのか?分からないけど
とにかく、しっかりと生えているように見える。
完全な石から活き活きと緑が生えているのは不思議。
さらに、リチャード・ロングの十五夜の石の円。
見える海といつかに作られた岩がまるく人の手で
並べられるだけで妙に悠久の時を感じる。
場所の力ってあるなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿