「解きほぐすとき」をテーマに、
事物をばらばらに解体し、解きほぐすことで
自分なりに世界の輪郭を捉えようとする
5人の作家を紹介します。
ということで集められたのが、この方々。
金氏徹平、高橋万里子、立花文穂、手塚愛子、彦坂敏昭
中でも気に入ったのは、この2人。
金氏徹平
コーヒーのしみを集めて重ねて
オブジェにしていくやつが
なんだか、元に戻っていく様子に
キモチがフッとした。
いろんな形になるけれど
最終的になんだか非常に
木材な深い色合いになっていて
原点に戻る感じがいいなあと思った。
草木染とかもそうだけれど
自然の染料にある、あの深みは
一体なんなのだろう?
肌に戻ってくる、カラダに戻ってくる感覚が
刺さってくる。
手塚愛子
じゅうたんの縦糸だけを途中から取り出すと
フシギな世界が出来上がる。
編むという行為を逆転させて
現れる世界の景色は
なんだか、半分だけ人の手で出来ているけれど
もう半分は自然にゆだねられているようで
その余白が、妙に気になる。
色の重なりが、ちょっと絵画とは違う
マテリアルならではのものがあって
実際に形のあるものが生み出すイメージを
重ねていくことで、ちょっと違った感覚まで
生まれるもんだなあと感心した。
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