2008年5月24日土曜日

コンセプト>現実「屋上庭園」@MOT

自然光がさしこむ展示室を「庭園」にみたてたらしいが

実際に展示されているモノがフィットしない。

そもそも自然光だからこそキラキラするものが

何なのかということが、ばっちり計算されていない。

だったら、別にかっこいいコンセプトとかいらなそう。

企画のための企画というのは、いつも見ていて切ない。

気をつけよう。

自然に憑かれたように描く美術家は多い。

やはり、どこまでも自然は奥深く、論理的でもあり、

想像をはるかに越えていき、で、完全にコピーはできない。

いつ見ても、何度見ても、そこに圧倒的な情報量を持って

育っているから、今のこの時代でも、力があるモチーフだ。

そんな風に、人生のどこかの局面で徹底的に自然と向き合う

作業とか仕事とかしてみないと損するなあと思う最近。

須田さんのやつは、いつも思うけれど、展示室をフラッと

歩く瞬間がいい。一瞬だけ、美術館を忘れる感じがある。

そのへん歩いてる雰囲気は、ちょっとしたハッとする瞬間に変わる。

内海さんのやつは、降ってくる色が気持ちいい。

クリアな彩色が自分の中にワーッと入ってくる

異世界な感じは現実世界では味わえないからなあ。

ニコラ・ビュフは、壁一面の装飾もの。黒と白のコンストラストと

線がうねうねと頭の中に侵入してきて、妙。

「ニコラ・ビュフ」グロテスク
「須田悦弘」ガーベラ
「内海聖史」三千世界・色彩の下

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