うまいなあと、感心する映画だった。
なんか、うますぎて、逆にひっかからないという
不思議が世の中にはあるんだねえ。
割りもテンポも、果ては小技のオトシまで、
隙がなく、トントントントンと進んでいく。
逆転、逆転、また逆転を、くどくど説明する
狂言まわしもさして使わずに、見事に昇華。
映画が好きで、いろんな引き出しがきっとあって、
だけど、それが画面に出ずに表現することって
高いレベルで難しいことなんだなあ。
画とかは全然違うんだけど、思い出したのは、
ウオン・カーウエイの、その感じ。
音とか、デイナイトの切り替えとかも、もう見事。
善人みたいに悪人がいて、悪人みたいに善人がいて、
でも、結局はどちらもあるのが人間で、だから何もかもが、
面白く、ドラマチックなんだよねという。
ある意味、静かに楽観的な映画だった。
大泉洋という人の、底知れぬ悪意に驚く。
あの人が殺人犯みたいなドラマがあったら、相当怖い。
あんなやつに追われたら、本当にまずい。
にじみててるんだよねえ、人信じない感じ。
1 件のコメント:
はじめまして。
そうですよね。そうなんですよ。
あのひとは、本当に信じてるのは家族だけなんじゃないかと、思います。
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