2008年7月15日火曜日

映画らしいテンポ「アフタースクール」

うまいなあと、感心する映画だった。

なんか、うますぎて、逆にひっかからないという

不思議が世の中にはあるんだねえ。

割りもテンポも、果ては小技のオトシまで、

隙がなく、トントントントンと進んでいく。

逆転、逆転、また逆転を、くどくど説明する

狂言まわしもさして使わずに、見事に昇華。

映画が好きで、いろんな引き出しがきっとあって、

だけど、それが画面に出ずに表現することって

高いレベルで難しいことなんだなあ。

画とかは全然違うんだけど、思い出したのは、

ウオン・カーウエイの、その感じ。

音とか、デイナイトの切り替えとかも、もう見事。

善人みたいに悪人がいて、悪人みたいに善人がいて、

でも、結局はどちらもあるのが人間で、だから何もかもが、

面白く、ドラマチックなんだよねという。

ある意味、静かに楽観的な映画だった。

大泉洋という人の、底知れぬ悪意に驚く。

あの人が殺人犯みたいなドラマがあったら、相当怖い。

あんなやつに追われたら、本当にまずい。

にじみててるんだよねえ、人信じない感じ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
そうですよね。そうなんですよ。
あのひとは、本当に信じてるのは家族だけなんじゃないかと、思います。