往年のカンフー映画を見ているかのような
とどめのないくだらなさ。
しかも、非常に明確に分かりやすい。
随所に随所にあきらめずに笑わせてくるのは
神経症っぽくて、ぴりぴりしてて、
テンション切れないので素晴らしい。
やっぱり、漫画家って徹底的に実力主義だし
ものすごいダメだしの嵐の中で
のし上がってくるわけだから
今、最も頭を使ってるクリエイターかもなあ。
漫画のふところの深さを感じる作品だった。
さらに、音楽面で。
渋谷系の感じがわかる世代には文句なしに
はまるのが、甘酸っぱくて悪くない。
あの頃、誰もが思っていた半ズボンカジヒデキが
オシャレとされる謎が、ようやく形になって
出てきている。
松雪泰子の壊れきった演技がどうにも
素晴らしくて、もう、やってしまえ!
どこまでも走ってしまえという覚悟が
画面に乗り移ってた。見逃せない表情満載。
もちろん、松山ケンイチの細さが
この映画のくだらなさに直結してて
愉快だった。
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