人の根っこにある、どうしようもなく
明るい部分と暗い部分。その分量。
コントロールできないであろう、その人柄的なものを
感じざるを得ない三宅さんと大倉さんのダブルキャスト。
同じ台詞なのに、違う形で響くなんてことは
常にダブルキャストなら感じるところなのだけれど、
同じ集団に選ばれ、真ん中を張り、多くの中から
ナイロンという場所にいることになった2人が
その主宰?の半生を描く作品のセリフを喋ることで
なんとも重さのある違い、味わいのある違いを
感じることができた。
どこか共通する世の中に対するシニカルな思いが
同じ集団にいるならば、きっとどこかにあるはずで、
にじみでるんだよなあ、明るさと暗さ。
人をなじるときにでも、そこに愛があるのか、嫉妬があるのか。
ある人の生きる力がどこかで何かを信じていることで生まれているのか、
何もかもを否定したうえでうまれているのか。
よく、ふとした瞬間で感じる人の生き方の違いみたいなものが
空気を支配していて、とても面白かった。
ブラックバージョンをみてからホワイトをみたんだけど
それでよかったなあ。逆だと、この深さ、体験できないかも。
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