2008年10月15日水曜日

中華人民共和国の競争力「女工哀史(エレジー)」

中国のジーンズ工場で働く女子たちを追った

ドキュメンタリー。もう本当に日本をみているよう。

まんま三丁目の夕日の六ちゃんがどっさりいる感じ。

田舎から本当に涙ながらに出てくるのよ、集団就職。

それで、いきなり、がんがん働く。

でも、もうかえれないの、家中の期待背負ってるから。

だから、つらくても、親戚の集まりとかじゃ超明るいの。

こんな風景は、まさに日本でも通ってきたのだ。

最近、思う。何度も何度も人間が歪む社会発展を

繰り返して間違えたなあと感じていても

途上国が先進国へのキャッチアップを果たすためには

同じような過ちをやっぱり繰り返していく。

ひたすらジーンズのほつれを直し続けて

納品が遅れそうだとまったく容赦もなく徹夜徹夜。

田舎から到着するなり、うち、厳しいよ。

徹夜、あるよ。ほんとう、あるよ。と言い放たれる。

カメラあったら、日本の戦後とかもっとひどかっただろうなあ。

すげえ不自然なシーンがたくさんあるなあ、

気持ち悪いなあ、やらせ満載だなあ、アメリカ人やらしいなあと

思っていたら、最後にドカンと当局の妨害で

テープ結構持ってかれちゃってて、その部分を再現したものも

あったんだと。そんだけ、やばいこと起こってるんだよねえ。


こんなデータが出てきます。

●1元(中国の通貨)=約15.6円(0.14米ドル)

●少女たちの時給=0.5元(約7.8円)

●少女たちの月給=200元~500元(3,120円~7,800円)
 ※工場に入る注文の数によって変わる

●工場で1日に作られるジーンズの平均枚数=3,000枚
 ※1ヶ月だと9~10万枚

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