2009年2月27日金曜日

たどってきた時間をしっかりとみつめる「都市へ仕掛ける建築ディナー&ディナーの試み」@東京オペラシティアートギャラリー

派手ではないけれど、しっかりと積み上げた分析を

正しくアウトプットするとすり減らないものが出来ることがある。

そういう仕事を積み重ねてきたスイスの建築事務所の展覧会。

もうね、楽しみ方は超マニアックで、かなり体調よくないと

入り込まないと何も得ることができない感じ。

ただ、一回はまりはじめると結構いける、深淵な楽しみまで。

模型とかも何回も何回も同じ模型のまわりをまわったりすれば

そこにその建築の立つ意味が透けてみえたり。

あとは、そこから何かを変えようとする意思がみえたり、

そこから変わる予感を感じることができたり。

街は時間の積み重ねだということをしっかりと認識していて

そこにムダにクライアントの意思だけで塊感ばかりあるものを

たてたりはしない、非常にはやりをぴしゃりとやる感じのスタンスが

好感を持てるし、参考にもなった。

その時、どんなことがあっても、前の時間があってこその今だし、

今だって次につながる時間の一部だと意識できるのは素晴らしかった。

あとはディテールの細かさ。やはり、ものごとはディテールに神がいる。

レンガひとつ、ガラスひとつ、壁紙ひとつ、理由があり意味がある。

そのひとつに導かれていくプロセスこそ、クリエイティブの原点らしい。

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