こんな話を書いていた。
まだブログもないころだ。
何かを書きとめておくことは
こういうことを思い出せるから楽しい。
うんこを我慢する
うんこを我慢することがある。
まだ小学校のころから今もう20数年生きてこようとしている今まで
この恐怖は続いている。
おそらくこれからもずっと続くのだろう。
この恐怖はちょっとした後悔からはじまる。
「どうしてあのとき、いっておかなかったのだろう」
必ず前兆はあるのだ。
でも急いでいたり、
大丈夫だろうという目算があったりで、
ピットインせずにその場はやめてしまうのだ。
そして、しばらくして、SOSが発信されて、思うのだ。
「どうしてあのとき、いっておかなかったのだろう」と。
SOSが発信されると、頭の中で時間計算が行なわれる。
「この感じ、おそらくは2時間とみた」
この計算が狂うことが多いのだが、
いつもいつも最初はこの計算のもとに
「だから、あそこのトイレに行けば大丈夫」と
頭の中の都内トイレマップと相談して一人合点するのだ。
案の定、その10分後にはセカンドステージに突入するのだが…。
セカンドステージは、目算を誤ったことを自覚する瞬間だ。
そういう時に限って、必ず電車とかバスとかどうしようもないところにいるものだ。
頭の中が加速する。あのトイレ、あのトイレ、あのトイレ…。
そして、サードステージは
「はじめに目をつけたトイレには必ず人が入っている」状況だ。
待てばいいのに、少し待つと「待ってられるか…」と諦めてしまう。
これが、さらに状況を悪化させる。もう、脂汗状態に突入である。
そして、フォースステージは、もう周りは見えなくなる。
なりふり構わず、思いついたトイレに直行する。
一点凝視、脂汗である。
心持、景色も歪んでくる。
蜃気楼のようだ、ああ、うんこしたい…。
そして、ギュッと肛門を引き締めながら、トイレのドアを開ける。
あった。
最終ステージ、ここからはコンマ何秒という世界になる。
ズボンを降ろしながら、
ドアを閉め、
カバンを下ろして、
着席。
発射。
安心感から加速する肛門開放スピードと自分の動物的運動能力が
真正面から衝突する瞬間である。
そして、深く深呼吸する。
勝利の美酒に酔いしれる。
2011年12月1日木曜日
2011年4月7日木曜日
10年近く前に書いていたこと
10年前の4月10日
あのときはこんなことを書いていたのだ。
2001/04/10
河原の魔力
河原には魔力がある。
特に都会の川の河原には魔力がある。
その空間の裂け具合とかがぼくは好きだ。
立ち並ぶ住宅やビルの並びを切り裂いて進む
河原にあるサイクリングの道をゆく。
その上に広がる空にわずかな青さを感じる。
灰色の中にある青。
でも、もっとすごいのは夜だ。
夜には河原だけが黒く沈んでいる。
星だけがスキマに降る感じになっている。
そこには一瞬だけの世界がある。
河原の道を何も考えずにガーッといくと、
くさい言い方をすれば、
都会の光の中に走る道を脇目もふらずに
駆け抜ける感じに思えるのだ。
吸い込まれていくのは、
消えていく感覚に近い。
でも、この感覚を味わうことができる瞬間は
ごくわずかだ。
その条件は厳しい。
夜。
しかも寒くもなく暑くもない季節。
天気は晴れ。
そんな夜にだけはじめて、その空間が現れる。
あの河原に現れる。
河原には魔力がある。
あのときはこんなことを書いていたのだ。
2001/04/10
河原の魔力
河原には魔力がある。
特に都会の川の河原には魔力がある。
その空間の裂け具合とかがぼくは好きだ。
立ち並ぶ住宅やビルの並びを切り裂いて進む
河原にあるサイクリングの道をゆく。
その上に広がる空にわずかな青さを感じる。
灰色の中にある青。
でも、もっとすごいのは夜だ。
夜には河原だけが黒く沈んでいる。
星だけがスキマに降る感じになっている。
そこには一瞬だけの世界がある。
河原の道を何も考えずにガーッといくと、
くさい言い方をすれば、
都会の光の中に走る道を脇目もふらずに
駆け抜ける感じに思えるのだ。
吸い込まれていくのは、
消えていく感覚に近い。
でも、この感覚を味わうことができる瞬間は
ごくわずかだ。
その条件は厳しい。
夜。
しかも寒くもなく暑くもない季節。
天気は晴れ。
そんな夜にだけはじめて、その空間が現れる。
あの河原に現れる。
河原には魔力がある。
登録:
コメント (Atom)