2008年3月26日水曜日

何が起こるか「ただのエロではなし」



有名ではあるけど
本当に秀逸なセンス。
もう垣根なんて
何もない。
意外と
裏が表で裏が表。

2008年3月21日金曜日

奇跡的な自然再現「サラ・ジー」@エルメス銀座

いわゆる箱庭的な美しさ。

全部、何もかもががらくたで、そのへんにあるもので、

一見無造作に放りっ放してあったりするんだけど

そして、ピタゴラスイッチのようにきわめて人工的なんだけど

そこには、不思議と自然を感じて

どうしてなんだか、建物の中なのに、

風は吹くわ、水は流れるわ、生き物は生まれるわ、

モノは片隅に吹きだまり、どこかにつながるように高く積もる。

ここには、奇跡的に見たことのない自然が再現されている。

上から見るとまたびっくり。

さっきまで本と紙の山だったのに、

なんと!山とそこを削り取った崖のような画が。

川もある。宝塔もある。

光もつんざき、緑のにぎやかしも感じる。

飛行機で見る、あの人間の営みが模型になる瞬間。

感覚を再現する刺激は、この人のすげえなあと思うとこ。

しかも、その角度、絶妙。

どうして、何もかもが手中にあるのに、

(人間が考えて、しかけて作り上げる空間だから)

こんなにも自然があふれくるのか?

なぞ。

だけど、本当に打たれた。

2008年3月20日木曜日

「たらいまわし」



単品開発
集まって話す#08
2008/03/15
ウエストエンドスタジオ近く 新井薬師前

その昔、あまりに客が入らずに
なんとかお客さんが来ますようにと
毎日お参りしたのが
この新井薬師。

ウエストエンドスタジオという
グッドな小劇場だったんですが。

2008年3月18日火曜日

理屈はあとか?「宮島達男/art in you」@水戸芸術館

宮島さんの作品の前に立つと、いつも浮かぶ

不思議な感覚がある。

ひたすらにカウンターが文字になり

お前は生きてるのか?死んでるのか?考えろ!

え?考えているのか?分かっているのか?

ぼーっと立っていないのか?みたいなことを

問いつめられている感覚だ。

個人的には、考えてそのもののスタンスを知ることは

嫌いではないようだけれど、自分の中に積もるものとしては

とにかくビビッドに自分の心の中に届くかどうかが

大事だったりするので、なかなかなじまないのだ。

分かってて、水戸だ。わざわざの、水戸。

なんか、まだ、最初の方の赤色カウンターのやつは

真っ暗な闇に浮かぶカウンターが脳にずんずん来て

いいんだけど、後半になればなるほど不思議なほど

説教くさい。説明先攻。理屈ありき。

そこからしか出発していなくて、しかも

そこを抜け出していない。

概念ってやつをひたすらにひたすらに考え抜いて

美という領域まで行こうと思うのは、本当に

並大抵のことじゃないんだなあとひしひしと思った。

参加型展示に、自分の志望推定日時を打ち込むと

クリックした瞬間にそのタイマーが逆読みをはじめるって

いうのがあったんだけど、意外と自分の志望年齢を

数字で打ち込むというのは、遊びでも抵抗感があって

これは、アートとして機能してると偉そうに思った。

生活に少しでも変化を!

理屈はあとで!全然いい。

2008年3月15日土曜日

「禁煙」



単品開発
集まって話す#07
2008/03/09
渋谷 宮下公園

昔、VTRを撮った場所に行ってみた。
結構、景色は変わってた。
12年くらい前とは違い
大きなフットサルコートがあった。

でも、話してることは
意外と変わらない。

2008年3月13日木曜日

意外と哲学「ライラの冒険」

なんか単純なアクションファンタジーものかと思ったら

意外と話が深い深い。深読みすれば、もう哲学。

人間の魂はどう出来ているのかって、

ベースのテーマが深すぎ。でも、面白い。

うまいこと宗教VS科学がエンターテインメントに

なっているんだよねえ。

最近のこの手の映画にしては、テンポはまったりしてるし

よく考えてみると、シーンの数とか少ないんだけど

テーマの深さのおかげで、ちょっと大人もグッとくる

お話になってました。

あとは、よろいグマっていう呼び名で呼ばれる

ホッキョクグマがカッコよろしくて

好みのキャラクターだった。

ニコール・キッドマンの悪役はいいなあ。

なんか、何もかもが、冷徹な感じに見えて、

笑っても、怒っても、なんかずっと裏でなんか考えている

策略に次ぐ、策略がある感じ。

美人ならではな。血が通わない雰囲気もあるんだよなあ。

2008年3月12日水曜日

山田のシュウカツその弐



そして
ちょっとグッとくるので
不思議。

山田のシュウカツその壱



最近のホームムービー系の
CMは素人のレベルアップの
世界を映し出す。

2008年3月11日火曜日

お金集まる集まる「アートは心のためにある」@森美術館

何せ、お金集まるとこが、何するわけでもなく

儲かっているのだなあとヘンな感心をする展覧会。

王様でも神様でもなく、銀行が儲かるって

新しいなあ、時代だなあ、そして、各国で集めてて

支店ごとにコレクションの質も違うそうだ。

すごい時代性。

森美術館の中の展示も、地域ごとになってれば

なお、そのグローバルな広がりを、

新しい感覚でつかまえることができたであろうに。

そういう見方、眺め方したかったなあと。

今までちっとも響いたことのなかった

デミアン・ハーストに突然打たれる。こういうこともある。

自動筆記、システムが生み出す美。理屈が生み出す美。

一方、偶然が生み出すゲルハルト・リヒターのペインティング。

いい、赤とオレンジで、グッときた。

自然が手にしてる、思いもかけないところに現れる美しさもある。

今回は、今まで琴線に触れなかった現代美術の大物たちに

フシギと目が留まる。ライン違うけどなぜだろう?

気になった人を列記。

マーク・フランシス
オスカル・ムニョス
ジャン=ミシェル・バスキア
畠山直哉
リチャード・ハミルトン
フランチェスコ・クレメンテ

2008年3月7日金曜日

圧巻な苦悩「エリザベス/ゴールデンエイジ」

何せ、ヴァージンクイーンを演じる

ケイト・ブランシェットが凄い。

凄いというより、怖い。なんか鬼気迫る演技。

日本でいうと、美輪さん芝居のように凄いとかより

怨念感が前に出てきて、取り憑いてくる感じ。

なんだろう?あれ。ほんとに。

普通にお芝居がうまいとかとちょっと違う感じ。

僕は、ケイト・ブランシェットに詳しくはないけど

そういう苦悩をする感じのバックグラウンドがあるのか?

演技ってそういうのなしで見せるもんでしょ、といえば

そうなんだけど、意外と根っこではその人自身の

バックグラウンドは大事だと思っている方なので

なんか私生活が気になる感じだった。

側近が自分のお気に入りの男性といちゃいちゃしてるのを

ものすごい嫉妬したり、なんでもてないのと裸になって鏡で見たり、

そんなことしながら、その苦悩が顔のわずかな動きと

腕のプルプルした雰囲気とかで楽しめる。

面白かった。人間を見るのがうれしい映画はよい。

2008年3月4日火曜日

「ミスチル」



単品開発
集まって話す#06
2008/03/02
三軒茶屋 ビッグエコー

ノリというのは
保存していくと
不思議な景色に
なっていく。

芸とかネタとかとは
また違う発酵の仕方を
するみたい。

2008年3月1日土曜日

ナイフの行く末「鴻池朋子/私の作品は他人のもの」

この人の絵には

ものすごい数の渦巻くナイフが

モチーフに向かって、突き刺さっていくのが

よく見られるんだけど、いつも気になるのは、

そのどちらにも向かわないナイフたちの存在。

なんだろう、勢いのなくなってフワッとした

中間に漂う感じであるナイフが妙にリアルで、

刺さらんと動き出す準備の段階のようで

嫌な予感が肌にびりびりくる感じがしてしまう。

表題のインスタレーションは

鏡のキラキラがきれい。

光に反射する鏡を見つけた時の人間の喜びって

もうたまらないものだったのだろうなあと

改めて感じてしまった。

キラキラしたのが、好きになって久しいが、

なにせ、光るということは、人間にとって、

どうしようなく魅力的に違いないと思うのだ。

オオカミのような像が、お尻を向けて

どこかに行こうとしている気配が、

とってもよかった。