2008年4月1日火曜日

漢字かなスゴイ「TEXTASY:ブロディ・ノイエンシュヴァンダー展」

外国のカリグラフィと呼ばれるものとか

グラフィティとよばれるものとかを見るたびに

いつも思うのは、圧倒的に日本の勝利だなあということ。

やっぱり、漢字とかなを持っているというのは

こういう文字の美しさとかを使う分野では

もうすさまじく有利なんだな。

レイアウトとか、タッチとか、いろいろと工夫してて

常軌を逸するほどの乱れ方とかを見せるんだけど

もう全然、書の方が深い。

無理せず、美に向かう事ができて、

行き着く先の幽霊さも断然すごい。

でも、残念ながら、すごすぎて全部は受け取れないんだけど。

書の場合。

この人とかも、今、その分野だと第一人者らしいんだけど

ぐっとくるというより、病んだ感じ。

パッと見の印象は、文字の姿形を追求していくというよりは

壊れ方に目がいってしまい、アウトサイダーアートを見ているような

妙な入り込み方をする。

グリーナウエイの映画に参加したりしてる

凄腕なんだけどねえ。

筆とか半紙とか、いいツールを手に入れてたなあと

日本の書の環境も改めて考え直す。

しみたり、はねたり、にじんだり、

そんなことを美しさの中に取り入れるのって

発明だったんだなあ。

今回、これはないと思ったことでいうと、

傷つける、彫り付ける、刻み付ける、みたいな

文字の生み出す、形作る感覚。あれはあまりない。

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