実は、ほとんど今まで触れたことのなかった(と思う)
大岩オスカール。好きな部類だった。
ごつごつとしたモノよりもフワフワとした輪郭で
ちょいと毒気のあるファンタジーが好きなような
自分を最近感じつつあって、そこにはぴったりフィット。
楽しんだ。お題目としては、ボーダーレスであることが
生み出す美意識だとか、そういうことがテーマらしいのだが
実物を見ると、なんとも必死に街(都会)と向かい合う
田舎な人という印象が深くて、親近感を覚える。
溺れまいとばちゃばちゃするんだけど、
どうにも迫ってくるビル群がとんでもなくパワフルで
どうしようもないから、そこに自然を懐かしむ感じ。
都会の中の華に毒しか感じない風。
(でも、その華が好きで意外と都会から離れない。不思議)
田舎があることでしか分からない感覚で、そういうのって
最近財産だなあとか思う。
ドキュメンタリーの中で、リアルに美術作品を作って
売りさばいて、生活する計画性を語っていて、
その中で、絵を描くことがこのスピード社会の中で
いかにフィットしない行為なのかを語っていて
そうだ!そういえば!と考えてみると当たり前な
世の中の一面を感じて、納得した。
会社つくって、年にこれだけ描いて、
それにこれだけコストがかかって、
で、今まで描いた作品が世界各地に同時に回覧してて、
新作展をこんな風にやって、美の世界も完全に
お金に飲み込まれている。いい面も悪い面もある。
けど、世界はこうして動いている。
「ガーデニング」
「野良犬」
「クジラ」
「フラワーガーデン」
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