まあ、本当は泣ける映画で、
グッとくるんだなあ、納棺師の人を看取ることの
潔い美しさがどうにも。
所作とかが徹底的に決まっているものの持つ
ムダをそぎ落としたギリギリした緊張感が
妙に心に残像を残してキレイにおさまる。
茶道とか能とか、そっちの類の音のしない「美」。
死との向かい合い方とか、どうしようもなく
訪れるものをきちんと受け入れていくことが
なかなか今の時代ではナチュラルでないこととか、
親の死に水を執ることの、人生がもう一度
ぶり返してくる感じとか、ひとつひとつ
気持ちは入っていくのだけれど。
どうして、広末涼子はあんなに生々しい感じを
手に入れたのか?と思うほどによろしかった。
えろいのな。
そして、本物っぽいのな。姿たたずまいが。
女子な感じ。
なんだろうなあ、あれは。いろんなバックグラウンドも
あるんだけど、間違いなく彼女の中にも何かが起こった
ような気がする、数年のいろいろで。
力の抜き方が、異常に、何かの憑いたような感じ。
男子を食い尽くすような雰囲気のふにゃふにゃした
にこりと笑う美女妖怪。
竹内結子も戻ってきたが、この人も戻ってきたっぽい。
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