もはや、本当にこんなことが?という感覚を
もってしまう平和ボケ世代。
実際に起こったことを取材を通して、
話の中に封じ込めていくのが山崎さんならば
あまりにあんまりな非情な事実。
残留孤児たちが受ける差別と実際に日本が行った非道が
バランスをもって天びんにかけられているならば
神様の天びんはあまりにも残酷に、子どもたちに
苦難を強いていく。何も解らずに自分の人生が
嵐の真っ只中にさらされている1950年代。
本当に命がけだったり、本気で何かに取り組む、
瞬間に僕らはどっしりと向き合っているだろうか?
中国に吹き荒れる、歴史の流れにもう翻弄されまくる
ひとりひとりの人間。無力でどうしようもないのに
自分の人生を諦めないすさまじい想い、志。
結局は、人生を形作っていく、人の絆。
それも、血とかそんな単純なものでは語れない
生きることの本質に迫る、結びつき。
最後に「わたしは大地の子だ」という主人公の一言の
あまりにも重いタイトルせりふに言葉を失った。
信念と自分の人生を自分で切り開く力を大事にしたい。
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