高級とはいえ、身体を売る商売には変わらない。
でも、それで埋められるキモチをいうものもあると
きっと描きたくて、この小説は書かれたと思う。
思うんだけど、なんか悲劇を背負ってないと、
その商売にいかないという時代じゃないのが
どうにもひっかかる。肌を、身体を開くことで
満たされることがあるのは分かる。
でも、そんなに重たい重たい話ばかりではないのも
事実で、登場人物がいちいち深い悲しみを
背負っているから、この商売に身を賭してよいのだ
みたいな変なステレオタイプが、心にグサッと
入ってこなかったのが残念だ。
中で書かれている、金持ちたちの異常セックス描写が
本当にふるっていて、究極はもはや性器と性器の
ふれあいは遠く先のもので、それなしでいかに
感じきるかみたいなチャレンジになっていくのだなあと
妙な納得をしてしまった。
バスローブ着せて、そのまま風呂入らせて、
そこにバラを次々に投げ込んで、
裸を見えなくして(というか裸も見えてないんだけど)
それをみながらオナニーするという、どんな世界だ?
いったいぜんたい。
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