なんかつかみにくいローマとかギリシアとか。
すごい大事な時代なのに、ちゃんと向き合ったことないから
いつもいつもふわっとして終わってしまう。
今回もたぶんかなりふわっとしていて、本当なら
もっともっと感激していいはずの展示かもしれないんだけど
なんだか良さが完全につかみきれない。
なんとはなしに感じたのは、やっぱりちょっとでも
生活が豊かになったなあと誰もが感じることができるのは
偉大なことで、それが統治の決定的な力になってるなあということと
もうひとつは、人心をつかむには、ポジションが大事だということ。
アウグストゥスだって「尊厳なる人」であり「第一人者」であり
イメージとして神々しく、権威のある人として君臨する下地を
ちゃんと作ったんだよねえ。神様に祝福されるイメージ図録なんかも
周到に準備したりなんかして。
あとは、意外と派手で、キャッチーなおうち。
タイルで張ってある屋根が真っ青だったり、
食事をしながらごろごろできる部屋の壁は真っ赤。
(なんでも吐くまで食べるって!
その吐瀉物が流れるようにベッドが斜め!)
それから、その前庭には水色のキレイな泉があり、
大きな樹、色とりどりの花、さらには白い外壁、オレンジの屋根。
まあ、考えてみれば、イタリア。
そのころから、あの太陽が、キャッチーな明るい色を生んだのか
と思うとなんとも感慨深い。
あと思ったのは、細工ものって、アジアはやっぱりすごい。
ローマのみても、全然水準が違う。やっぱり大味なんだよなあ、なんか。
圧倒的に、細密度が違う。だから金細工とかすげえとか思わないのかも。
申し訳ないけど。
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