2010年3月4日木曜日

超エリート国家公務員集団「パリ・オペラ座のすべて」@ル・シネマ

1年の人件費は160億円だって。

みんな国家公務員で、ちゃんと身分保障。

それで、中で必死に戦ってる。美しいものを作るために。

いやあ、志高くてよいなあ、やはり、それをちゃんと許す

市民も本当に偉い。あれは、守りたいって思うのかな?

日本だと、すぐ生活と関係ないとか言って文句が出て

お金出なくなったりするもんなあ。

それにしても、ダンサーたちのリアルな、飾られない鍛錬がよい。

地味で地味で。だけど、そこからしか生まれないキレとか

ちゃんと見え隠れして、調子いいやつとか悪いやつとかも

残酷に隣り合わせで、生きていかななくちゃいけなくて

そういう本当のガラスの仮面的世界が切り取られていて

ドキドキする。

紙一枚で次の仕事があるかないか分かったり

家柄とか関係なく、その人自身が作った人間関係と実力が

生きる糧を得るかどうかをキワキワで決めたりと

ドロドロの現実を見て取れる。

働いてる人がみんなクセがあって、めんどくさいんだけど、

誇りがあってよかったなあ。

営業みたいな人も「それはオペラ座ではない!」とか

言い出して、外の人にごねまくったり。

愛を感じるなあ、そういう瞬間。

監督は周りから気配を察知されないように

カメラマンと独自のサインを作って撮影したそうで。

覚えておこう。

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