2010年3月5日金曜日

ひたすらな信仰「整地チベット・ポタラ宮と天空の至宝」@上野の森美術館

密教的なもののすさまじいところは、

異常なまでの密度にあると思う。

修行のあり方もそうだけど、祀っている仏像とか

もうちょっと目がくらむほどの密集。

腕がほんとに千本あったり

男の神と女の神がありえない形で交わってたり

著名な坊さんの頭蓋骨を水入れに使ったり。

想いの密集が半端ない。ひたすらひたすら念じて

考えて考えて考えてということが出来てしまう

厳しい環境がきっと、そういう宗教を生むのだろう。

あと歴史に残る名坊主みたいなのがたくさんいるのだが

どうも、こういっては罰あたりだが、怪しい。

みなインドの方からチベットにやってくるわけ。

荒んだチベット密教を立て直していくんだけど、

今、本場インドじゃあ、これが流行なんだ!的なことかと

思うとどうにも、軽々しく信じられない。

あとは、地面に巨大な人間が横たわっていて

その人間が暴れないように、要所要所に

寺が立っているという壮大なプランが面白かった。

でも、やっぱり、土地というのは

その地面そのものが大事で、そこに神が宿るのだと

改めて感じた。だって、そんな昔からだもの。

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