とにかく最初は、2D時代の名作という名作を
サンプリングしてしまえということだと思った。
そして、それに気づき、ちゃんと実行し、当てた。
だって、映画史のベスト版のようなもので
切り取る画切り取る画、最強みたいな感じだから。
もはや、オリジナルとかにこだわらず、
いいものはいいじゃないか、みんなの知恵が
結集してればいいじゃないか。おそらくそんなテンション。
意識しているのかしていないのかは定かではないが
意識している方がよっぽど恐ろしく偉大だと思う。
すでに存在する名作クリップの数々が集まることで
そこに生み出されるハーモニーみたいなものが
すさまじいグルーブを生み出すことは
音楽では当たり前になりつつあったけど
文章とか映像だとまだまだオリジナル神話が根強い。
そうじゃないよ、と。いい画はいい画だし、みんな見たいのって
こういうことだよねという潔さ。
そこにひどくココロを打たれた。
話も特に、おお!斬新なんて一個も思わない感じなのに
映像体験として新鮮なのは本当に素晴らしいなあ。
いちいち手前のものをなめていくアングルが多いのは仕方ないか。
なにせ飛び出してくることなんかよりも奥行きが勝負だから
(そんなに画面に向かって何かが頻繁に飛び出してくるのなんか
シーンを考えるだけでも難しいと思う)
仕方なしそうなのだろう。うざいほどに手前を植物が通り過ぎていった。
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