2008年7月12日土曜日

わずかだけど「ぐるりのこと。」

間違いなく厳しいことが、誰の人生にも起こるよなあ。

そして、それを乗り越えることに何一つミラクルなんて

起こらずに、ただただ淡々と毎日を越えていくしかない。

辛い現実を、決して劇的でない現実を、ジワジワと描く

そんな作品。

本当に、相手の背中をそっと触ることが、人生を動かす

微力な力になることを、そんなことを、

映画の中で知るような気がする。

まあ、そんなシーンはないんだけど。

大逆転とか一気に畳み掛けるように何かが起こるとか

ないない、そんなことないない。

そうなんだ、ないんだ、何も起こらないから、

今日も続いていってしまうんだ。

木村多江とリリー・フランキーって、絶妙の華加減。

あれ以上、どうだ!選ばれし人だぞ!ってオーラが出てもダメ、

かといって、全く素人でも難しい。絶妙さだった。

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