間違いなく厳しいことが、誰の人生にも起こるよなあ。
そして、それを乗り越えることに何一つミラクルなんて
起こらずに、ただただ淡々と毎日を越えていくしかない。
辛い現実を、決して劇的でない現実を、ジワジワと描く
そんな作品。
本当に、相手の背中をそっと触ることが、人生を動かす
微力な力になることを、そんなことを、
映画の中で知るような気がする。
まあ、そんなシーンはないんだけど。
大逆転とか一気に畳み掛けるように何かが起こるとか
ないない、そんなことないない。
そうなんだ、ないんだ、何も起こらないから、
今日も続いていってしまうんだ。
木村多江とリリー・フランキーって、絶妙の華加減。
あれ以上、どうだ!選ばれし人だぞ!ってオーラが出てもダメ、
かといって、全く素人でも難しい。絶妙さだった。
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