2009年6月14日日曜日

有名になる前「ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション」@上野の森美術館

世の中よりも先に見つけていたよ!とか

一緒に成長してきたよ!とか言える誇らしさに

あふれた美術展だった。育ててきたぞという自負。

ネオテニーというテーマを見つけ出して日本のアートの

位置づけを見つけ出す姿勢はすごいなあと思った。

打ち出しは、どんなことにも大事だ。

ウソでも、そういうことでやっていますと言い切った瞬間に

不思議と自分自身のスタンスもガシッと固まったりする。

そんな不思議な経験はよくある。

だから、なぜ自分の手元にこんなものが集まってくるのかを

きちんと分析して、意味づけをすることは「生きる」ことに

つながると思うし、そんなコレクターになれたら

本当に楽しくて嬉しいに違いないだろうなあと思う。

キレイすぎて、ココロ打たれるものが少なかったのは

残念だったんだけど、そういう志を感じる気持ちよさで

入った感じだった。

青山さんの刺繍絵が圧倒的に好きだった。

あとは池田光弘さんの凄まじい細密画。崩れんばかりの世界の

積み重ねにひたすらに見ていたくなった。

佐伯洋江さんもお気に入り。今回は、自分の好みをしっかり確認する会。

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