2009年6月14日日曜日

体温のなさとクール「東恩納裕一展」@美術画廊X

ギャルソンにある蛍光灯で出来たシャンデリアとかで

ちょこっと知ってただけなんだけど、固めていくつか

作品を見ることができて、はじめて概観した。

写真にしても、ペイントにしても、まあとにかく体温がない。

これは、喜んでいるのか?病んでいるのか?泣いているのか?

感情がまったく透けてみえない。不思議なもので。

だからかもしれないが、ちょっとやそっとのことでは

ぐらつかないぞというクールさにもつながる気がする。

今までかっこいいと思ったことなかったんだけど、

はじめてシャンデリアは欲しいと思ってしまった。

ただ、美しいと気持ちが落ち着くものはなく、

やっぱり現代のこの居心地の悪さを肌感覚に訴えて

再現すらしていこうという意味で、

すごくうまいものなのだろうと思う。

何一つ、気持ちが落ち着くものがないっていうのは

素晴らしく骨が折れることで、

しかも美しいという縛りがあったら

たぶん落としどころは、どうしようもないほど

難しいに違いなくて、ご飯のたべるのは大変だろう。

生きるためには仕事にならないといけない。

忘れられない。忘れない。

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