なんか宇宙規模のすごいことが起こるんだけど
結局、最後まで宇宙規模である意味があまりない。
とにかく人間がいなくなった東京をさまようんだけど
意外と予想外のこととか起こらないものだなあと
淡々と読み進めてしまった。
ウソみたいに谷あり山ありの難所になる都心とか
洪水が起こったときに湖のような
池が行く手をはばんだりとか
人間の力で塗り固められた世界が
すごいしっぺ返しを食らうんだけど、まあ予想の範囲内。
聞いたことあることとか見た事あることとか
どこかで聞いたことのあるシミュレーションの中を
動く人間の想いとか業とかが読めるといいなあと
思っていたんだけど、そうもならず。
東野圭吾もののドンデン返しは、ここでそれいる?
みたいなことが割りと多いだけど、今回も再び。
だからこそ、この人が描く気持ちみたいなものの
ある意味のピュアさとかが好きなんだけど、
ハイパーSFすぎて、人間くささがどんどん減ってしまったのが
残念な感じだった。連載って毎回ヒット打つの難しいのね。
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