2009年6月14日日曜日

設定がすべて「パラドックス13/東野圭吾」

なんか宇宙規模のすごいことが起こるんだけど

結局、最後まで宇宙規模である意味があまりない。

とにかく人間がいなくなった東京をさまようんだけど

意外と予想外のこととか起こらないものだなあと

淡々と読み進めてしまった。

ウソみたいに谷あり山ありの難所になる都心とか

洪水が起こったときに湖のような

池が行く手をはばんだりとか

人間の力で塗り固められた世界が

すごいしっぺ返しを食らうんだけど、まあ予想の範囲内。

聞いたことあることとか見た事あることとか

どこかで聞いたことのあるシミュレーションの中を

動く人間の想いとか業とかが読めるといいなあと

思っていたんだけど、そうもならず。

東野圭吾もののドンデン返しは、ここでそれいる?

みたいなことが割りと多いだけど、今回も再び。

だからこそ、この人が描く気持ちみたいなものの

ある意味のピュアさとかが好きなんだけど、

ハイパーSFすぎて、人間くささがどんどん減ってしまったのが

残念な感じだった。連載って毎回ヒット打つの難しいのね。

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