本当に女子というものがそうかは分からないけれど
少なくとも身近にいる女子たちが感じている
世の中への不条理が、濃縮されて、搾り出されて、
どろどろと溶け出しているような舞台だった。
あんな情念は、わからないし、想像もできない。
自分のあり方を見失っている人々が、東京から離れた
田舎に集団で生活をしていて、もうかなりの虐げられた
生活をしているんだけれど、それでも自分のあり方とか
居場所みたいなものを失わないならば、そのことを
幸せに思えてしまう、思わないと壊れてしまう、
そんな女子たちがごっそり出てくる。次から次へと出てくる。
一番まともそうなやつでさえ、平気でうんこを手で掃除したりする。
人を狂ったほどに、ののしったりする。ガンガン叩いて虐待したりする。
だんなの暴力に笑いながら耐えていたりする。
みんなの想いは、ひとつに感じる。
わたしはここにいてもいい。
それを認めてもらえれば、どんなに生活が悲惨でもなんだか耐えられる。
女子の思い込み力というか、なんというか。
男子はあまりそういうのはない。特に今の男子は。
だから、もしかすると、軟弱なのかもしれない。
意思というか、思いが現実を凌駕していかない、ほどほどだから。
まあ、想像つく範囲でしか認められない。生活できない。
見ていて、悲惨だな、女子の世界とも思ったが、
これがあるから今は女子の方が骨があり、前に進んでいくパワーに
満ちているのだろうと思った。
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