なんかPRはエロイ話っぽい押しだった。
頭よわい30代の女性がインテリ10代の男性に
セックスを教える代償に毎晩毎晩、本を読んでもらうという。
なんだ、その千夜一夜。
まあ、ここまでの設定を聞けば、もう直球エロ映画。
と思って身構えてみていたら、とんでもなく深い話に
なっていく。そんなのありというほどに。
PRは間違ったんじゃないか?
これは、感動涙のストーリーで、たぶん日本人は
そっちの方が好きなんだぞ。たぶん。
後半に入って、時代に巻き込まれる2人の話になり
女性の方はホロコーストの実行犯として戦後つかまって…
という信じられない展開に。ええ!大河ロマン?
で、もともと字が読めなかった彼女が、
かつて彼に聞いた話の本を、必死に繰りながら
文字を覚えて、最後の最後にその文字でラブレターを
書くという、壮絶な50年史。
だった気がする。そういう感じで心に刻まれた。
いやあ、振り幅ってすごい。なんか複雑な気持ちになった。
泣いていいのか?なんなのか?
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